新市長誕生(ブログ3197)
- 2023年04月24日
統一自治体選挙の後半戦である市長・市議選挙が終了しました。
函館市長選挙では、当初から「大泉 潤氏」が優勢と言われていましたが、現職の「工藤壽樹氏」に対してこんなにも大差で勝利するとは、逆に現職の工藤氏が新人の大泉氏にこれほどまで票を開けられるとは想定の枠外でした。
それだけ、函館市民は現市政に対して閉塞感を抱き、この現状に変化をもたらすことを期待していた証左だったと言えるでしょう。
一方工藤氏は、前回市長選の「武田はるみ氏:36,875票」、前々回市長選の「広田知朗氏:24,651票」にも及ばない23,483票でした。
この2回の選挙は、対立候補の出馬が遅かった事もありますが、巷間言われていたのは「工藤氏の当選は動かし難く、後は現市政への批判票がどれだけ出るかだ。」と言うことでした。
今回の現職・工藤氏の選挙結果は、このお二人にも及ばない結果となり、知名度も実績も無い候補よりも支持が得られなかったと言うことになります。
工藤氏は、「私が当選したら、函館の保守を1本化し衆議院選挙を勝ち取りたい。」と話していました。
今回の選挙の詳しい分析は明日以降の報道で掲載されると思いますが、推薦をした自民党・公明党支持者の大半が大泉氏を支持したということは、保守の1本化がさらに遠のいたということを意味しているものとも受け取れます。
函館市の自民党そして公明党の選挙総括がどのようになるのかも注目ですし、3月後半から保守系の企業の中にも俗に言う「勝ち馬に乗る」機運が拡がり始めた気がします。
いち早く工藤氏の推薦を決めた、函館商工会議所の会頭以下幹部の方々の責任やその去就についても、内部から声が出てくることも考えられます。
また、自民党員で有りながら、大泉氏に肩入れをしていたと目される前田一男道議会議員(前自民党8区選挙区支部長・元衆議院議員)の行動についても、何らかの動きがあって然るべきでは無いでしょうか。
函館市の舵取りを市民から託された大泉新市長には、応援をしてきた一人として、当選後の記者会見で1丁目1番地に掲げた「インクルージョン(包摂)の市政」を市政運営の基本理念に大きく据え、市民の期待に答えて欲しいと思います。