新幹線新ホームは札幌駅3階に
- 2016年08月12日
2030年の北海道新幹線札幌延伸に向けて、札幌駅の何処に新幹線ホームを持ってくるかについて、JR北海道、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(機構)、道、札幌市の4者が協議を進め、9月末までに結論を導く事になるようです。
協議されている各案は、
①現駅の1・2番ホームを新幹線が利用し、在来線のために北側に新たな11番ホームを新設する現駅案。
※課題:在来線23本に影響、新千歳空港へ向かう快速エアポートが増便できない、折り返し設備を4カ所設置しなければならない。
②南側通路に0番ホームを作り、1番ホームと合わせて新幹線が利用する現駅0番線案。
※課題:大丸百貨店の敷地まで食い込むことになる。
③新幹線ホームを現駅東側の創成川近くまで伸ばす東側案。
※現駅との移動距離が長くなり乗り継ぎなど利便性が低下する。
とのことで、いわゆるどれを選択しても一長一短となりますが、この3案を軸に、工費、工期、在来線への影響、乗客の利便性、観光客増加に伴うダイヤの柔軟性等を勘案して決定するようです。
ここで提案したいのは、ナゼ、3階案が検討されないのかということです。
新幹線は現札幌駅に入ってきますが、当然、青函トンネルのようなレールの3線方式で在来線の高架を利用するわけではありません。
新たな高架を建設し、札幌駅に進入するのであれば、現在の在来線ホームに入ってくる必然性は無いと思います。
ましてや東側案は、現駅を通り越すことになることから、在来線の上を通過し、新たに建設した新幹線駅に侵入することになります。
現駅をかさ上げし、3階に新幹線ホームを作れば、①・②・③案の不都合は全くなくなり、新幹線で到着した客はエスカレーターやエレベーターを利用して2階の在来線ホームや1階の改札口までスムースに移動できますし、現行の在来線ホームに支障を来すこともありません。
現駅の地下の利用は、現在、地下街や地下鉄があることから無理ですが、3階は全く問題がありません。
現在、現駅の屋上は駐車場の利用以外に使用していなく、ここに新たなホームを増設して高架から入ってくる新幹線を受け入れるのになんの問題もなく最良の方法ではないでしょうか。
無論、工費、工期、構造上の問題などが未知数ですが、協議を行っている4者が真剣に検討すべきでしょう。
さらに、安倍晋三は、経済対策として28兆円の事業費を盛り込み、リニア中央線、整備新幹線の建設促進を目玉事業としています。
弱冠の事業費増は今後の折衝次第ということで、私は3階案を強く提案したいと思います。