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日揮

  • 2013年02月15日

アルジェリア人質事件で犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。
さて、この事件で一躍有名になった「日揮」という会社は、世界70ヶ国の石油、ガスの開発・精製などのプラントを2万件ほど手がけている総合エンジニアリングの会社ですが、その一方で、民間軍事請負企業との取引も行っているようです。
今回の事件もフランスのマリへの軍事介入から人質事件へと発展したもので、当然、軍隊に守られているゾーンで起こり、アルジェリア政府が即座に制圧に動きましたが、紛争地や戦場では民間軍事請負企業が絡み、そのバックにいる政治家が甘い汁を吸う構図となっているとのこと。
「ゲンダイネット」によると日揮グループ代表は「外務大臣や外交官より、よっぽど人脈と情報を持っており、世界の要人とパイプが有り、APECではオバマ大統領とも握手を交わしていた。今回の事件でも、外務政務官や副大臣より自分が動いて情報を集めればいいという関係者は多いが、なぜか今回は姿を見せず、沈黙している。」と掲載していました。
日揮のホームページを見ますと、エンジニアリングだけではなく、原子力分野にも大きな位置を占めています。
ソフト分野では、基本設計→詳細設計→建築設計→品質保証→許認可→原子力安全解析・評価→システム開発→コンサルテーション。
ハード分野では、機材調達・品質管理・製作工程管理・建設工事・試運転・運転指導・メンテナンス・除洗・コンポーネント改良・放射線監理・安全管理・工事技術。
などを行い、原子力安全解析・評価などでは、ガンマ線・中性子線の遮蔽設計、臨界設計、線源評価、崩壊熱評価(使用済み核燃料を含む)、環境被爆線量評価、自己評価、対ミサイル防護設計、保障措置、物的防護設計などを行っています。
一例では、米国ドミニオン・ヴァージニア電力放射性廃棄物総合処理施設、茨城県核燃料サイクル開発機構再処理施設、四国電力放射性廃棄物処理設備、日本原子力発電放射性廃棄物搬出・受入設備、日本原子力研究所加速器・核融合観戦施設などを行った他、福島第1原発に事務所も構えていた、いわゆる、原子力に関するほぼ全てに関与している企業というわけです。
アルジェリアの人質事件で、政府が日揮を特別扱いをするのは、それなりの理由が存在するということではないでしょうか。


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