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日本らしいIR

  • 2018年07月07日

 カジノが国の景気を左右するほどの成長戦略なのでしょうか。

 古賀茂明氏は「このカジノ法案には様々な地雷が仕掛けられている」とし、「法案では1回の入場時間は“24時間”となっている。と言うことは月曜日午後5時に入場した客は火曜日の午後5時までカジノに滞在できる。その後カジノ内のホテルに1泊し、水曜日のお昼過ぎに起きて腹ごしらえをし、その日の午後5時に2回目の入場をすれば、木曜日の午後5時まで再びカジノ遊びが出来る。

 さらに、翌日の金曜日に同じスケジュールでリミットとなる3回目の入場をすれば、その客は月曜日から土曜日まで週6日間、カジノ三昧の日々が過ごせる。翌週以降、残り7回の入場を同じように消化すれば、1ヶ月で20日以上カジノに入り浸れる計算だ。極端な例になるかもしれないが、そういったことができないよう、制度的に外堀を埋めなければ正しく機能する規制にはならない」と話しています。

 ギャンブルにはまってしまい相撲協会をクビになった貴闘力氏は「カジノは24時間営業、競馬はレースが決まっているし、パチンコも営業時間が決まっているが、カジノはそれが無く延々とギャンブルが出来る。ギャンブル依存症の人は、お金を稼ぐ云々より、ギャンブルそのものの高揚感が好き。癖とか好みと同じ」と語っています。

 また、マイナンバーを提示することで、それをもとに資産情報を調べ、資産ギリギリまでカジノ内で貸し付けをすることが出来ることで、富裕層だけではなく、持ち家のある年金者までもその餌食になることが想定されます。

 問題は、法成立後に政令などで定める条項が331項目と異常な多さであり、肝心なことは、国会に付すことなく監督官庁が勝手にルールを決めることが出来るということです。

 日本の観光は、夜の楽しみが少なすぎるという声が有ります。

 ステージショーやミュージックステージなどのエンターティンメントや、ショッピングやグルメなどに日本らしい「和」や地域性ををちりばめた様々なプログラムを用意すれば、夜を十分に堪能できるのではないでしょうか。

 日本らしい、北海道らしいIR(インテーグレーテッド・リゾート=統合型リゾート:国際会議場・展示施設などのMICE施設、ホテル、レストラン、ショッピングモール、劇場、映画館、アミューズメントパーク、スポーツ施設、温泉施設などが一体となった複合型観光集客施設)とは、カジノに頼ることのないIRにすることではないでしょうか。


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