日本脳炎予防接種
- 2014年08月03日
日本脳炎の予防接種が来年から北海道でも無料で実施されることに鳴りました。
今まで、日本脳炎の予防接種は北海道以外の都府県で行われておりましたが、北海道は感染の事例が無かったことから、これまで予防接種が行われてきませんでした。
日本脳炎はコガタアカイエカが媒体となり豚から人へ感染するものですが、北海道にはウイルスを保有している豚はいなく、この間、日本脳炎の発症もほとんど見られませんでしたから、予防接種も実施されておりませんでした。
しかし、日本脳炎は南アジア、東南アジアを中心に年間約1万人の発症がみられ、近年はこの地域への旅行なども大変多くなり、旅先でアカイエカによる感染も危惧されるようになりました。
道内の小児科学会の先生達も予防接種の必要性を訴えておりましたし、議会でも取り上げられ、私も、東南アジアへの視察も経験していることから、予防接種の必要性を訴えていました。
今年に入り、感染症に関する有識者会議に道医師会からも委員として参加、議論が加速化してきたもので、他都府県から遅ればせながらも、早ければ来年から実施することになるよりそうです。
ただ、副作用の問題が派生し、2005年度から一時廃止になったことから、新しいタイプのワクチンが開発され、副作用も抑制されたようですが、予防接種の対象者が子どもと言うこともあることから、子宮頸がんワクチンの経験を生かし、安全性と情報提供には最善を尽くすことが必要と思われます。