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日独の環境相

  • 2021年03月13日

 ドイツのシュルツェ環境相は東日本大震災の10年目に当たる11日、フクシマ原発事故当時国内に17基あった原子炉を順次停止をし、現在6基を残すのみとなりましたが、この6基も今年度3基、来年度3基を閉鎖する考えを示しました。

 道新によると、「1986年のチェルノブイリ原発事故やフクシマ原発事故の被害コストがどれだけ高くなるのか示された」と指摘し、事故が無い場合でも、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分まで考慮すると「原発は最も高価な発電手段になる」と訴え、再生可能エネルギーの拡充に全力を挙げると強調した。と報道されました。

 一方日本は、12日の閣議後の記者会見で梶山経産相は、10年前の東京電力フクシマ第1原発事故後、廃炉が決まった原発を除く33基のうち、再稼働が9基にとどまっていることに対し、「再稼働をさらに前に進めることで、国民の信頼回復に努めていく。」と話しました。

 ドイツと日本のこの差は何なのでしょうか。

 フクシマ原発の廃炉作業は皆さんご存じのように遅々として進んでおらず、直近では、近づくことの出来ないデブリが原子炉の底に有るだけでは無く、同様に高い放射性を帯びた原子炉の蓋が廃炉を妨げていることが判りました。

 このことによってさらに廃炉のスケジュールは先延ばしとなります。

 高レベル放射性廃棄物の処分地も決まらず、この時期にイギリスからさらに0.6トンのプルトニウムが日本に返却されました。

 核燃サイクルは破綻し自国で再処理もできないだけでは無く、汚染水もままならず、汚染土の排出先もめどが立っていません。何一つ解決が出来ていない事に目をつむり、さらにこれ以上核のゴミを増やすことを考えている日本政府。

 小泉環境相はこのことをどのように考え、梶山経産相とどのような解決方法を見いだそうとしているのでしょうか。


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