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日米首脳会談(ブログ3829)

  • 2025年02月08日

 日米首脳会談は、可も無く不可も無くということでしょうか。

 訪米前のブログで掲載したように、今回の訪米で石破氏はどんな宿題を背負わされてくるのかと、思い切り心配でした、もしかすると防衛費の5%いや3%への増額、思いやり予算の増額、日本との貿易赤字を埋めるための関税の増、USスチールへの断念、なにより、日本を米国の51番目の州とする、等など、何せ、傍若無人の独裁者、それも世界一のGDP、国防予算をバックして米国は何でも出来ると勘違いしている大統領が会談の相手ですから。

 しかし、終わってみると、大きな宿題を持たされること無く帰国したようです。

 ただ、トランプ氏が共同声明で話した「米日にとっての黄金時代」という言葉を、その隣で聞き入っていた石破氏に対して、世界はどのように評価したのでしょうか。日本は米国を「絶対の同盟国」と自認してきましたし、今回の首脳会談でもそれを再確認してきました。

 つまり、トランプ氏が世界に対して口にした様々なハーレーションを、日本は肯定するということだと受け止められのではないでしょうか。

 ガザの住民への強制移住と米国による所有を主張、グリーンランドやパナマ運河を手に入れようと画策、パリ協定からの脱退、WTOからの脱退、ICC職員の全員解雇、ウクライナへの支援撤退などに対するざまざまな発言と大統領令、これらに対して、石破氏は一言も触れませんでした。

 また、世界各国の脱炭素の取り組みの足をぴっぱる様なLNG(液化天然ガス)の大量購入も、地球温暖化をフェイクだと決めつけるトランプ氏に媚びを売る様なものです。

 絶対の同盟国が、世界中の懸念に対して一言も触れないで帰国したのは、まさに、「ジャイアンに対するのび太君」状態です。

 最初に話したように「可も無く」でしたが、「不可も無し」では無く、どうも不可ばかり目に付いてしまう会談だったようです。

 しかし、トランプ氏の脳裏には、日本に対して「このままではないぞ」ということが常にあることを考えておかなければならないと思います。


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