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映画「渇水」(ブログ3305)

  • 2023年08月10日

 異常気象が今年の夏も全国、全世界を覆っています。

 大雨による被害、記録を更新し続ける熱波、国連のグレーテス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した。化石燃料の利益と気象変動に対する無策は容認できない。これは、人類の責任だ。」と話しています。

 私も、各国、とりわけ先進国が目の前の経済的利益だけを追求し、CO2削減に対して無自覚、無関心、不作為で、なんとかなると思っている事に原因があると思います。

 そしてこれは、政府の責任だけでは無く、成長しか望まない経済界、そして生活スタイルを変えようとしない私たちにも大きな責任があります。

 この問題と直接つながる話ではありませんが、先日「渇水」という映画を見てきました。

 <日照りが続く夏の関東、水が足りなくなったこの自治体では給水制限が続いています。

 市役所水道局に勤務している職員岩切(生田斗真)とその同僚は、水道料金を滞納している世帯に対して督促を行っていますが、様々な事情を抱えた相手は、そう簡単に料金を納付してはくれず、やむを得なく「停水執行(料金滞納が続く利用者に対し、水道法第15条第3項の各自治体の条例にに基づき水道事業者が給水停止処分を行うことが出来る。)」を行っています。

 同僚は、なるべく停水執行を行いたくないことから離職も考えていますが、岩切は上司から給水停止の計画を求められ、職務に従事します。

 ある母子家庭は、父親が蒸発、母親はいかがわしい仕事をしながら二人の女の子を育てていますが、ある日、母親が好きな人が出来たと二人の子どもを置いて家を出てしまいます。そして、この家にとって最後のライフラインである水の供給を断つか否か、岩切と同僚は悩みますが、岩切は、規則に従い停水を執り行います。

 姉妹は、夜になるとバケツやヤカン、ペットボトルを持って公園に出かけ、水飲み場から水を持って帰ってしのいでいます。

 やがて、公園の水飲み場も給水制限の対象となって水を止められてしまい、姉妹の姉はスーパーからペットボトルの水を万引きしてしまいます。

 それを見ていた岩切は、スーパーの店主に金を払い、姉を無理矢理引き取り、公園に行き、給水制限で止められていた水飲み場の栓を開け、ホースをつないで空に向け放水をしました。喜ぶ姉妹、そこに水道局の職員が駆けつけ岩切を取り押さえます。

 起訴され、水道局を辞めた岩切、そして姉妹は養護施設へ・・・。>

 映画はそこで終わってしまいますが、熱波が原因で世界中では山火事が頻発し、川は水量不足、ダムは枯渇、まさしく、この「渇水」はすぐそこの問題なのかも知れません。


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