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景気は回復するのか

  • 2013年01月26日

円安が続いています。
既に91円台に入り、これからも円安は続いていく傾向にあるものと予想されます。
前回のブログ259「安倍総理の経済対策」では、為替レート1ドル80円が1ドル100円の円安になれば貿易赤字は20兆円にも及ぶのではないかという大学教授の話をお伝えしましたが、その事が徐々に現実となってきたようです。
「世界経済・統計情報サイト」「カーライフナビ」等によると2012年2月は1ドル=平均78.39円で、このときのレギュラーガソリン価格は1リットル平均138.9円でした。
さて、今年1月26日現在では1ドル=平均90.88円となっており、レギュラーガソリン価格は1月17日で平均1リットル150.0円となっています。
政権交代前の昨年11月は1ドル=平均80.79円、レギュラーガソリン1リットル=平均140.0円。
政権交代後たったの2ヶ月で円安によるレートが約10円進み、追随するかのようにレギュラーガソリンが約10円値上がりしました。
80円の円が100円になるということは、単純計算をしますと輸入品目が25%高くなるということです。
さらに、安倍政権は2%のインフレ物価高に市場を誘導することを目的としていますから、これも単純に計算しますと、輸入品目の単価は25%高くなり、さらに2%分の物価誘導分が上乗せされ、それに8%から10%の消費税を加えたものが、商品の値段ということになります。
例えば、1,000円の商品はこれまで5%の消費税込みで1,050円でしたが、これからは25%分で1,250円となり、2%の物価誘導で1,275円となり、消費税8%では1,377円となり、10%では約1,402円となります。
単純計算ですが、今まで1,050円で買っていた商品が1,402円となってしまいます。
安倍政権は、円安が進む傾向の中で物価高へ誘導し、物価が上がれば所得も上がり、消費も上向くとのことですが、皆さんいかがでしょうか。
国家公務員の給与が7.8%削減され、退職金も400万円減額され、地方公務員も同様にしないと地方交付税を削減すると自治体を脅迫してますが、各種法人や企業においても公務員給与に準じて給与計算をしているところは少なくなく、また、他の企業においても、公務員も給与を下げたのだから、お前達の給与も下げるという論理を全面に出してくるものと思われることから、所得は下げられ、さらに物価は上がるとなれば、消費が伸び、景気が回復するとは考えにくいのですが・・・。


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