最低賃金施行
- 2022年10月01日
明日から最低賃金が上がります。
北海道は889円から920円に。時給が31円上がると1日8時間で248円、月20日~22日間労働で、4,960円~5,456円となり、年間では59,520円~65,472円となります。
一方、物価高は収まること無く、4月、6月、8月と立て続けに値上げが行われ、すでに食品の値上げは2万品目を超え、データーバンクによると家計への負担は年間68,760円も増えている事になっています。
10月からも家電、タバコ、タイヤ、私鉄運賃など、生活必需品を中心に6,900品目以上が値上げとなります。
しかも、日経新聞のアンケートによると、これまで原材料の値上げを価格に転嫁するのが不十分だと考えている経営者が88.6%に上り、今後半年後までに値上げする、又は検討する経営者は86.4%にも達しているとのこと。
しかし、物価は上がっているのに賃金は上がっていません。
先ほどの最低賃金の値上げ分を見ても、物価高騰に飲み込まれてしまい生活の安定にはまったく寄与していないのです。
米国では、時給約3,000円になりつつあります。
日本は人出不足となっていますが、こんな時給では外国人労働者も日本に来なくなるでしょう。日本の産業はますます後退して世界から取り残されてしまいます。
さて、最低賃金法に定める賃金以上の額を労働者に支払わない事業者は、50万円の罰金が課せられることになります。