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最大の不幸にある日本

  • 2021年05月16日

 北海道など、3道県の緊急事態宣言の判断で、菅氏が全くリーダーとしての資質が無いことに多くの国民が気づいたと思います。

 今まで政府の思惑を忖度し、政治判断を追認するだけの専門家会議と受け止められていた尾見会長率いる分科会でしたが、堪忍袋の緒が切れたのか反旗を翻し、蔓延防止でお茶を濁そうとしていた菅氏に対して、北海道・岡山県・広島県を緊急事態宣言とすることを提言し、そのことが公になるや否や菅氏は渋々そのことを受け入れました。

 また、「1日100万人のワクチン接種を」、「そのためさらに自衛隊を投入する」と唐突に言い始めましたが、1日100万人に何の科学的エビデンスもないことが判り、思いつきだけで発信する軽薄さが浮き彫りとなりましたが、防衛省制服組のトップだった河野前統合幕僚長までが「政府側にいた人間なんであまり言いたくないが、事ここに至っては申し上げたい。」政権のワクチン対応について「最悪の事態を考え、そこに至らないようにするのが危機管理なのに逆行している。その場その場の後追いだ。」自衛隊活用を決めたプロセスについても「国家安全保障会議で協議してやるべき。」と話していますが、全くその通りで、思いつきで実力部隊の自衛隊を動かすべきではありません。

 また、河野前統合幕僚長は、東京五輪と日本の接種率の低さにも言及し「(五輪)開催国が先進国で最下位、クーデターでゴタゴタしているミャンマーと同じだと。これでワクチン接種が順調だとは、私には到底思えわれない。危機管理として失敗している。」と日本記者クラブのオンライン会議で話していたことを日刊ゲンダイは伝えています。

 そうかと思えば、「高齢者の接種を7月中に終える」と豪語、これも軽薄な側近の官僚が耳打ちしたことなのか、公明党の石井啓一幹事長との会談で「9月、10月までかかる自治体もある。」と伝えられると、「え、そんなに遅れる所があるの?」と驚いた事も掲載されていました。

 道新には、4月に調査した結果、全国1741自治体のうち約1000自治体が7月中と回答しましたが、その後、8月以降と回答した自治体首長に総務相の官僚からごり押しの電話が行われ、医療従事者が確保された場合などという架空の条件付きで回答した自治体数も上乗せして85%という数字を作り出しました。

 北海道でも7月中としたのは57%の102自治体という結果です。

 つまり、人事権を振りかざす菅氏には正しい情報が伝えられていない、正しい方向性を具申するブレーンもいない、したがって何も知らない、戦略もない中身「スカスカ」のハリボテのリーダーであることが次第に国民に浸透してきた結果、時事通信の世論調査で支持率32.2%、不支持率44.6%という数字となったものと思います。

 日本は、こんなリーダーのもと、最大の不幸に見舞われています。


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