期待外れの岸田氏答弁
- 2021年10月12日
代表質問が始まりました。
先日のブログに、岸田氏はこれまで自ら主張していたことを実行に移すべきと書かせていただきました。
しかし、残念ながら代表質問の答弁を新聞やテレビのニュースで見る限り、これまでの政権と何が違うのか、その違いを見つけることが出来ません。
野党の挑発的な質問に対して、声を荒げること無く軽くかわしたことは、安倍氏・菅氏と違った大人の対応でしたが、一方、答弁内容は中身がこれまでの自民党の政策を踏襲したもので、とりわけ経済対策は「大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略」はアベノミクスの三本の矢と全く同じ内容です。
「成長と分配」と言いながら、先ずは成長が先との考えです。
アベノミクスは大企業や投資の成長を生み出したのかも知れませんが、分配は全くと言ってありませんでしたし、その代償として所得格差の拡大という分断がはびこりました。
また、多くの雇用を生み出したと評価しますが、それは正規職員の雇用を削減し非正規職員の雇用を増やしたに過ぎません。
これまでの9年間を見ても、岸田政権に分配を望むことは出来ません。
新自由主義からの脱却と言う言葉も消え、広島県出身の総理でなければ出来ないとされた核兵器禁止条約の批准も否定、モリカケサクラもアンリ(1億5,000万円)もURアマリ(600万円授受)も説明責任を問わず。
菅氏の「グリーンエネルギー戦略」は、濁点が無くなって「クリーンエネルギー戦略」となりました。何が違うか、「グリーン」は再生可能エネルギーを中心におきますが、「クリーン」は原発をも容認します。
前・前々政権踏襲ならば、岸田氏でなくとも良かったのではないかと思います。
岸田氏は総理になって何をしたいのかが見えてきません。
これでは、岸田氏への期待は雲散霧消し、有権者は過去9年間のやりたい放題政権を判断材料にするしか有りません。