本当に解除?
- 2021年03月17日
政府は明日にも緊急自他宣言を解除するようです。
昨年11月から徐々に感染者が拡大し、第1波や第2波とは比べものにならない未曾有の第3波が年末年始にやってきました。
政府は遅ればせながらGOTOを休止しましたが時すでに遅しで、政府は打つ手打つ手が後手後手となり、緊急事態宣言を発しましたが、その効果というよりも国民の努力と気候が寒冷になってきたことが奏功し感染者数が下がり始めました。
今月の7日までの緊急事態宣言を、政府は分科会の提言もあり慎重を期して2週間ほど延長をしました。この間にワクチンの接種も特定接種対象者から始まりましたが、入ってくるはずのファイザー社製のワクチンは、契約のまずさと欧州連合の輸出規制から雀の涙程しか入ってこず、政府のウルス対策に対して国民の人心が離れ、好天が続いて桜も咲き始めたことから人々は繁華街や景勝地へ出かけてしまいました。
そして感染者数は下げ止まり、静かに増加を始めました。
そこに変異株が入り込み、ほとんどの都道府県で発症者が出ています。
ここで、緊急事態宣言を解除し、時短や外出・移動の自粛などの制限を解くと第4波に見舞われると、多くの専門家が指摘しています。
更に悪い事には、政府関係者も「これ以上打つ手が無い。」と投げやりになっていることです。
この1年間の教訓はどこにいったのでしょうか。病床数は増えたのでしょうか。
変異株の感染者は原則入院をしなければなりません。
ブラジル型、イギリス型、南アフリカ型、感染力も強く従来型の1.4~2.0倍とも言われ、全て別々の施設(病棟・フロア)に隔離しなければなりませんが、その準備は出来たのでしょうか。
ワクチンもファイザー社製以外は認証もされておらず、アストラゼネカ社製は欧州でも問題が指摘され、15ヶ国で接種を休止しています。
積極的PCR検査も実現していない八方塞がりの中で、打つ手も考えずに解除することが正しい選択なのでしょうか。
菅氏は、科学的エビデンスでは無く政局で解除を判断しようとしています。
本当に国民の命を守る気持ちが有るならば、自身の政治生命を賭してでも対策を講じ、国民の心に伝わる言葉で訴えかけて欲しいと思います。
そういえば、「政治責任という定義は無いんじゃあないでしょうか。」と答えていたことを思い出しました。