本当は常習者?
- 2020年05月28日
明日発売の週刊文春は、先週号の続編となっているようです。
今回の黒川前東京高検検事長の処分については、誰もが軽すぎると思っていますが、安倍晋三氏を含む閣僚の皆さんは、全くそのように感じていないようです。いや、それよりも、森雅子法相による忖度と、安倍晋三氏に関わる数々の事件の口封じなのでしょう。
森法相の説明は「旧知の間柄の者と、必ずしも高額とまで言えないレートとで行われ、事実を認めて深く反省している。」、「黒川氏は約3年前から月1・2回の頻度で賭け麻雀を行っていたが常習とは言えない。常習とは、一般に賭博を反復累行(繰り返し行う)する習癖が存在すること。そのような事実は認定できなかった。」と話していましたが、今週号の週刊文春は、黒川氏が足繁く通う雀荘の元店員からの証言を掲載しています。
証言では産経新聞のマージャン仲間A、B両記者の実名も知っていたということです。 「黒川さんは、週1~2回、多いときは週3回もいらっしゃいました。いつもBさんが予約を入れるのですが、Bさん急な取材でドタキャンになることもあった。Aさんが一緒のことも多かった。休日にゴルフ帰りの黒川さんたちがマージャンをやりたがって、特別にお店を開けてたことも何度もありました。風営法上、午前0時過ぎての営業は出来ない事が建前ですが、照明を落として午前2時ころまで暗がりの中で続けることもありました。点数を取りまとめていたのはBさんでした。」と話しています。
森法相が言っているように3年前からでは無く、10年以上も前からそれも月1~2回ではなく週2~3回、これでも常習ではないのでしょうか。
また、風営法違反を雀荘に強要していた事も明らかになりました。
しかし、森法相は「今後、新たに調査をすることは考えていない。」とも話しています。
このことが本当なのかは、朝日新聞社の現社員で元(?)記者と産経新聞社の二人の記者が認めるかどうかです。
国民の公共材として真実を伝える使命を持つ全国紙2紙が、週刊文春の記事を受け、自ら関係者を調査し真実を伝えなければ、これまでの新聞社としての歴史に泥を塗り、今後は読者からも見放されるという事になります。
安倍晋三氏と新聞社の上層部の「ずなこま(函館方面の方言で、気の置けない親友)」ぶりが取り沙汰されていますが、今回、きちっとした真実を報道するかが試金石となるでしょう。まさに報道の本質を守ったと評価される様な調査を期待しています。