札幌五輪断念か(ブログ3329)
- 2023年09月07日
いよいよ最終判断でしょうか。
札幌の秋元市長が、第3回札幌市議会定例会に盛り込むはずの補正予算案に、住民の意向調査を行うための調査費を計上しませんでした。
IOCは開催地として立候補するためには地元住民の意向を重視する事になっており、札幌冬季五輪開催のためには、欠くことできない住民意向調査となっていました。
それを9月の段階で補正予算に盛り込まないと言うことは、立ち止まって逆の舵を切ると言うことになります。
秋元市長にとっては、相当苦しい判断だったでしょう。
当然、この補正予算は、札幌市議会の各会派にも事前に打診(根回し)が行われていたはずですし、各会派も「やむを得ない」と判断したからこそ計上を諦めたと言うことだろうと思います。
今、国内では国際的なイベントを仕切る広告代理店は「電通」しかありませんが(博報堂ガンバレ)、先般の北海道のコロナ対策でのコールセンター問題でも明らかなように、五輪問題があってもなお、詐欺まがいの「中抜き」を行っている億特商法の権化ともいえる会社です。
当然、札幌五輪ともなれば、国際スポーツイベントにも実績が多い「電通」が暗躍することは目に見えています。電通は、東京五輪での事件を引き起こし、オリンピックという4年に一度の大きなイベントに取り返しの付かない真っ黒な泥をかぶせてしまったと私は思います。
秋元市長は、原点に振り返り、このことに市民が納得しないだろうと判断。もう一つは、一度決めたらどんな問題が惹起しようがお構いなしに突き進む岸田氏との違いを鮮明に見せつけたことになります。
世界は、今や「SDG‘(持続可能な社会)」に向かっています。
そして、ほとんどのスポーツは世界大会やWC(ワールドカップ)が存在します。
商業にまみれた五輪は、クーベルタン男爵が唱えた「参加することに意義がある」というアマチュアリズムから大きく脱却し、プロも交えた大会となり、そこに商業主義がはびこってしまいました。
アマチュアの選手がそのスポーツを生業としている方々にかなうはずがありません。そして、そこに様々な問題が派生します。
五輪は、見直す時期に差し掛かっているだろうと思います。
出場する選手達も、声援を送る観客も純粋にスポーツを楽しめるそんな機会であって欲しいと思います。