札幌市ステージ4
- 2020年11月16日
函館市内でもクラスターが発生しました。
昨日のブログにも、繁華街に関わる様々な噂が立ち始めたと書きましたが、その通り飲食店でのクラスター発生です。
今日の11時に鈴木知事と秋元札幌市長が会談し、札幌市と道内他都市との不要不急の往来自粛と札幌市民へ不要不急の外出自粛を道民に要請する方向で検討することで合意した事が伝えられました。
明日、道が開催する「コロナ対策本部員会議」で決定されることになります。
自粛や要請の条件として「感染リスクを避ける対策がとれない場合」となっていますが、抽象的で具体的ではありません。
感染リスクを避ける対策が取れない場合とは一体どのようなことなのか、昨日もお伝えしましたが、道民はマスク・手洗い・うがい、ソーシャルディタンス、換気を行う、多人数での会食は避けるなどの努力を続けています。
にもかかわらず、感染者は日に日に多くなってきています。
明日、本部員会議で議論されるようですが、そこでも抽象的な表現で道民にお願いするということでは、菅氏と同様に自分で判断し自分で責任を持て、と言っていることに等しく、知事としての責任を回避していると受け止まられても仕方がありません。
また、今は北海道独自の指標で警戒ステージ3ですが、数字は限りなくステージ4の条件を超えています。
明日は、札幌市に限って警戒ステージを4に引き上げることも決定されるとのこと、北海道の警戒ステージ4は国のステージ3に相当することになります。
道のステージ3の場合は、①感染拡大防止対策を講じていない施設への外出禁止②同種の集団感染が複数発生するなど、これまでの対策では感染リスクの回避が困難な業態への外出自粛③感染拡大地域との往来自粛④不要不急の外出自粛 などとなっていますが、③と④については、既にステージ3に入っているにもかかわらず、今日の知事と札幌市長との会談で検討し、明日開催される道の本部員会議で決定という、まさしく後手後手の対応だったことが明らかです。
また、明日から札幌市はステージ4に移行するようですが、そうなれば⑤施設の使用制限等の要請⑥イベント制限等の要請 も付け加えられます。
全国的にスポーツイベントは入場人数の制限が緩和され、映画館も飲食を伴わない場合は満席でも可となりますが、札幌市はどうするのか。
また、法が改正されていませんので、従前パチンコ店の一部でそうだったように施設の使用制限等の要請をしたとしても、強制力の無い要請を受け入れない場合や札幌市近郊に人が流れる等といった場合の対処も、これまでの経験を基に十分に対応しなければなりません。
さらに、医療の面では、①三次救急機能の一部を制限 することによって医療提供体制をどのように維持するのか②慢性期医療、介護サービスの停止 に対する患者や要介護者の二次的重病化をどう防ぐか、などへの対処も求められます。
明日のステージ4移行後、対応しなければならない課題は山積しています。