札幌駅の新幹線ホーム
- 2016年09月08日
北海道新幹線の札幌駅新幹線ホームに関わる4者協議が昨日行われました。
昨日の新聞には、鉄道・運輸機構が第4の案として「地下案」が新聞報道に掲載されたこととから、道の担当者と今後の検討に関する問題について意見交換を行いました。
今回示された地下案は、水面下の話では協議会の中において本格的な頭出しとはならず、機構内での研究素材であることということで整理されるようです。
この案は、地下鉄や地下街に影響の無い場所となると、北5条通りの地下まで移動しなければならず、現駅からも距離があることと、地下駅の場合、建設費用も膨大になることが難点となったようです。
しからばと、私が提案しようとした現駅の3階を新幹線ホームにする案についても意見交換を行いましたが、3階案については以前話があったが、立ち消えになってしまったとのこと。
改めて、構造や建設費、工期などについて具体的な検討をしたのかを問いましたが、「具体的な検討は行っていないが、構造上、新幹線車両の上り下りの2編成分の重量と、線路の基盤の重量を支えるためには、在来線のホームの中に支柱を建設しなければならず、在来線を止めての工事は不可能」であることから、検討の素材にはならなかったようです。
新幹線ホームは1・2番線の2本のホームがあれば済む話で、これまでの案に有った0番線と目される場所に支柱を建設し、駅南側の外部にもう一方の支柱を設置すれば十分可能と考えますし、そうすれば心配されている既存の1番から10番までの在来線ホーム内の工事は必要なく、一番望まれる駅舎が新幹線と一体になった運用が可能となり、心配されているグラン・クラスが一番歩かなければならないという懸念も無く、在来線、地下鉄、バスターミナルとも、今の在来線利用者と同様の利便性が確保されるものと思います。
何はともあれ、最初から検討もしないと言うことでは無く、道にも多くの建築士の方がいることですし、技術的な点や構造上の課題、建設費用と工期など調査すべきでは無いかと思います。
時間は、後14年も有りますし、この9月に決めなくても時間をかけて十分に吟味することも大切だろうと思います。
当然、構造上の安全性や実現可能性、費用が大事な判断となるでしょうが、北海道の道都・札幌駅らしい利便性の有る新しいタイプの駅にするのが、今の私達の責務だろうと思いますがいかがでしょうか。