欠陥機のF35A
- 2019年04月26日
青森県沖に墜落したF35A、同型機の墜落は世界で始めてと言うことですが、事故現場は水深約1,500m、事故機を回収するにはかなりの時間がかかるのと、米軍の深海探査艇の技術力に頼るしか有りません。
一方、パイロットも発見されず時間だけが空しく過ぎていきます。
週間金曜日に掲載された、半田滋:東京新聞論説委員・獨協大学非常勤講師の文章によると、このF35Aについて米会計検査院(DAO)は2018年1月に、未解決の欠陥が966件もあることを発表し、欠陥のうち111件が「安全性や重要な性能を危険にさらす問題」であることも明らかにしました。
これまでにも米国で飛行中のF35Aのパイロットが酸素不足になるという事故が5件も発生し、いずれも低酸素症のような症状を示したとのことです。
1,000件近い欠陥を抱えているF35Aは、文字通り未完成の戦闘機であるということになります。
そして、この欠陥は1年経過した今も解決をしていません。
その機種を次期主力戦闘機に選定した裏側には、安倍晋三氏が日米貿易摩擦の解消策としてトランプと約束したこともあり、ライバル機との競合で不利にならないように飛行テストを避け、カタログ性能だけでF35Aを選定し、米国の言い値である対外有償軍事援助(FMS)で購入することを決めたことから、納期も米国の自由裁量、機体価格は当初1機約110億円が180億円まで吊り上げられ、国内での機体組み立てにも条件を付けられています。
このF35Aの購入は当初計画で42機でしたが、昨年12月の閣議で一気に105機まで増やすことを決定、更に空母化を目指す「いずも」に搭載する垂直離着陸が可能なF35Bも42機購入する事にしました。
垂直離着陸機であるオスプレイも国内で多くの事故を起こしていますが、F35Bは米国でエンジン不都合によって墜落しているとのこと。
同じような欠陥だらけのF35AそしてF35B機が日本国内の空を自由に飛び回る事になれば、パイロットの命や国民の安全が軽視されることになります。
このようなことが平然と閣議を通ってしまうことを国民の皆さんはどのように思われるでしょうか。