正義感と自粛警察
- 2020年05月10日
緊急事態宣言が31日まで延長され、安倍晋三氏が記者会見で宣言した4月8日から数えると約2ヶ月間となりますし、道民は、鈴木知事が3月18日に国に先んじて緊急事態宣言を行い、併せて外出自粛・休校・休業要請を行いましたから、全国より20日間も多く「ステイホーム」の努力が続けられています。
今日の道新に、周囲に自粛を強いる「自粛警察」なるものが記事になり、正義感が暴走していると書かれていました。
ニュースなどでは、毎日のように繁華街や駅前が映し出され、昨年に比較して今日は何%の外出が抑えられているとアナウンスされ、海ではサーフィンが、川ではキャンプがと、外出自粛要請では無く、外出規制が破られていると勘違いを誘い出すような画面が否応なしに目に入ってきます。
まるで「もっともっと外出の自粛をしなければ8割には届きませんよ」と、報道が政府の代弁をしているかのように感じてしまいますし、見ている方々の中には、「私たちはこれだけ我慢しているのにあの人たちは何と自分勝手なのだ、思い知らせてやらなければ」との正義感を触発されるような内容にもなっています。
それらが行為となって店舗に張り紙をしたり、ネットで中傷したり、他県ナンバーの車に傷をつけたり、あおり運転で嫌がらせをしたりというケースが現れ、社会問題にもなってしまいました。
やっている方々は、私は正しいことをしていると自己弁護するかも知れませんが、ネットで中傷したり、拡散すれば、「威力業務妨害罪」に、店舗に張り紙をしたり車に傷をつけることは「器物破損罪」となり、あおり運転は当然道路交通法違反になります。
中には、やむを得なく帰省しなければならない方もいるでしょう。
大部分の方々はコロナを感染させない、感染しないということを自主的に行わなければならないことは知っているだろうと思います。
自粛を無視する極一部の方々は、その行動がより自粛期間を長引かせていることを自覚して欲しいものだと思います。
私も、明日からまた札幌です。
そして、帰ってくる時は札幌ナンバーの車で帰ってきます。
今、使用している私の車は今年で15年目となり走行距離も結構なキロ数となったことから、札幌の友人が車を譲ってくれることになりました。
名義変更まで札幌ナンバーのままとなりますが、何とか傷がつけられないように願うばかりです。