歪な同盟関係
- 2018年02月14日
オスプレイの部品がまた落下しました。
今度もうるま市伊計島で、今年1月に普天間所属のUH1ヘリが東側海岸に不時着したばかりですが、今回の落下は、海水浴客が集まる大泊ビーチでの事故で、落下した部品は、ビーチの従業員が発見しました。
シーズン中であれば、重大事故につながりかねない重大な事故ですが、米軍は、帰還したオスプレイの右側エンジン空気取り入れ口が無かったことを確認しているにも関わらず、部品が発見されたことが明らかになるまで、沖縄防衛局にも連絡をしていませんでした。
隠せるものであれば隠し通したいという米軍の「頬かむり」体質が、今回も明らかになりました。
これに対して、政府は相変わらず煮え切らない態度で終始しています。
これまでの事故に対し、1月30日の衆議委員予算委員会で米軍に与えられている特別扱いの改善を求められた石井国交相は「日米地位協定に基づいて活動が認められている。」と繰り返すだけです。
沖縄県内における昨年の米軍機の部品落下や不時着などの事故は29件にも上り、平均月に2回以上です。
しかし、その度に政府は「米軍に事故の再発を防ぐように要請した」と言い、米軍は「機体の整備と乗務員の訓練に万全を尽くす」と答え、翌日から事故など無かったように同型機の訓練を再開し、政府はそのことを認めるということを繰り返しています。
この構図はこれからも変わらず続くことになるのでしょうか。
同じ敗戦国であるイタリアやドイツの国内にも米軍基地が有りますが、これらの国との地位協定は、基地の管理権は勿論、当該国の法律を米軍にも適用しています。
一方、日本は戦後の政治家達によって日本とアメリカとの関係をここまで歪なものにしてしまい、そして、今の;為政者達もこの関係を改善するという立場には立っていません。