歴代大統領(ブログ3765)
- 2024年12月05日
音楽や映画など多くのコンテンツを提供し、世界中から注目されている韓国で起きた「非常戒厳令」。世界中の多くが目と耳を疑ったと思います。
しかし、韓国の大統領で無事にその任を終了した方はほとんど居ません。
歴代では、
・李承晩(イ・スンマン):不正選挙を行い、革命で失脚後にハワイに亡命。
・尹潽善(ユン・ボソン):クーデターにより退任。軍法会議に諮られ、懲役3年の実刑。
・朴正熙(パク・チョンヒ):側近により暗殺。妻も5年後に暗殺。
・崔圭夏(チェ・ギュハ):クーデターにより辞任。
・全斗煥(チョン・ドファン):反乱事件首謀者として死刑判決。その後無期懲役に減刑。
・盧泰愚(ノ・テウ):粛正クーデターや不正蓄財により懲役17年。
・金泳三(キム・ヨンサム):次男が斡旋収賄と脱税で逮捕。
・金大中(キム・デジュン):息子3人共に賄賂で逮捕。
・盧武鉉(ノ・ムヒョン):親族の逮捕や、本人にも捜査が及び投身自殺。
・李明博(イ・ミョンバク):土地の不正購入の疑惑で、長男宅が家宅捜査。国会議員の
兄は斡旋収賄で逮捕。
・朴槿恵(パク・クネ):弾劾訴追により職務停止。
・文在寅(ムン・ジェイン):長女の元夫が賄賂で長女宅が家宅捜査。長女が飲酒運転で
物損事故。現大統領の尹錫悦氏が検察総長時に文在寅大統
領を激しく追及、選挙で、尹錫悦氏に敗北。
そして、今回の尹錫悦大統領による非常戒厳令。この結果、弾劾訴追は避けられないと思います。
なぜ、韓国はこのような歴史を繰り返すのでしょうか。大統領という特権に、本人だけでは無く親族までが踊りだし、その都度、国政が混乱し国民が痛めつけられ、民主主義が脅かされる事になります。
韓国の大統領は、権力に対する厳しい意識を持っていたとしても、残念ながら家族によって足をすくわれる事が絶えません。
そして、今度は議会多数派の野党がその主導権を握るかも知れませんが、そろそろ、前近代的な事を繰り返さず、アジアの民主主義国としての地位と信頼を得て欲しいと思います。