毒饅頭を喰ったか
- 2022年02月19日
今夏の参議院選挙に向けて、立憲民主党と国民民主党の支持母体である「連合」が、中央執行委員会で支持政党を明示することをせずに、「人物本位」という方針とする事が決定しました。
そしてこの日、連合の組織内議員(連合の推薦や支援を受けているだけの議員は含まれない)が「連合出身議員政治懇談会」を設置、同じ連合出身議員が分裂したままの現状を何とか解消したいとの思いを供にしました。
そして、この懇談会の設立総会に出席した連合の芳野会長は、「胸が非常に熱くなっております。」と挨拶したそうですが、言葉が空疎に響くだけの様な気がします。
連合はこの懇談会を「議員達が自分たちで開いた会で、私たちは関係ない。」と突き放しています。
芳野会長は、懇談会での挨拶の直後に自民党の小渕優子「組織運動本部長」と日本料理店で会食。このことについて連合は「自民党の窓口のトップである小渕氏と単なる顔合わせ。」とコメントしていますが、いったい連合中央はどちらに向かおうとしているのか、疑念を禁じ得ません。
組織人員約700万人の連合トップが、組合員の厳しい生活や過重労働、低賃金などの労働環境改善に全力を尽くす姿を見せること無く、自民党にちやほやされることに心地よさを感じ、政治を我が物のようにもてあそんでいる様に私には映ります。
そのことを証明するように自民党の今年の運動方針には「連動など労働組合との政策懇談を積極的に進める。」と明記して、連合との関係構築に積極的に取り込むようです。
これらの事を客観的に評価しても、連合はすでに自民党から毒まんじゅうを与えられ、その毒が頭(トップ=芳野会長)から徐々に体中に広がることをどこかで断ち切らねば、連合執行部は末端の労働者の代表では無く、単に利用しただけの労働貴族と成り果てることになります。