民主主義指数
- 2021年09月28日
明日、自民党の総裁選挙がおこなわれ4日に臨時国会が召集、首班指名、所信表明演説、代表質問と続き、予定ではその後に衆議院を解散し総選挙へとなだれ込んでいきます。
投開票は11月になりそうですが、こんどの総選挙は国民の審判がどのように下されるのか大きく注目される選挙ですし、これまでの政治がどう評価され、今後の政治に何を求めるのかという民意が明らかになる選挙となります。
そして大事なのは有権者の選挙参加でしょう。
ここ3回の総選挙の投票率はいづれも60%を割り込んでいます。
そして、ある政党の得票率が40%とすると、全有権者の四人に一人の支持を得ただけでその政党が国会で多数を占めてしまいます。
小選挙区・比例代表制の選挙制度の欠陥が指摘されて久しいですが、民意を表すにはとにかく選挙に行って投票することです。選挙は民主主義の根幹をなすものです。
さて、日本は民主主義国家だと思っている方が多いだろうと思いますが、単に選挙制度があるということだけで民主主義国家というわけでもないようです。
なぜなら、選挙が形骸化している国もありますし、不正選挙が横行している国もあります。民主主義国家の代表だと思われている米国では、トランプ大統領が自身が敗北した大統領選挙の結果を不正があったと認めようとしませんでしたし、そのことで支持者がホワイトハウスに乱入までしてしまいました。
客観的な民主主義指数でその国の国家体制が民主主義なのか独裁主義なのかの調査が英国のエコノミスト誌傘下の研究所「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」
が行っています。
評価項目は ○選挙と多様性 ○政府機能 ○政治参加 政治文化 ○人権の尊重
の5項目で、その獲得指数によって政治体制を次の4つに分類しています。
○完全民主主義 ○欠陥民主主義 ○混合政治体制 ○独裁政治体制
2018年度の結果は、
政 治 体 制 指 数 国・地域 国・地域の割合 世界の人口割合
1、完全民主主義 8.0~10 20 12.0% 4.5%
2、欠陥民主主義 6.0~7.9 55 32.9% 43.2%
3、混合政治体制 4.0~5.9 39 23.4% 16.7%
4、独裁政治体制 0~3.9 53 31.7% 35.6%
2019年度では、韓国が23位:8.0で完全なる民主主義、日本は24位:7.99で0.01スコアー足りなく欠陥民主主義、米国が25位:7.96で欠陥民主主義、韓国はスコアーを上げ、日本はスコアーを下げてしまったようです。
近隣では、台湾がスコアーを上げて完全民主主義へ。中国は130位、ロシアは144位、北朝鮮は最下位の167位となりました。
日本は、選挙と多様性、政治参加で韓国より低く、政治文化で同ポイントです。
早く、日本も完全民主主義へとスコアーを上げなければなりません。
そのためにも棄権せずに投票所に行き、政治参加をして政治機能を高めていきましょう。