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民主党の解党?

  • 2015年11月16日

 前原誠司・元民主党代表、細野豪志・民主党政審会長などが、「民主党を解党し、あらたな野党の結集を。」と岡田代表に申し入れた事が報道されていますが、党内では「なぜ今解党なのか」という疑問の声があがっています。

 当然、なぜ、民主党を解党しなければならないのか私にも判りません。

 来年の参議院選挙は、まさしく民主党の存在をかけた戦いとなりますが、もう一方では、「立憲主義」か「非立憲主義」かを問う大事な選挙でもあります。

 安倍内閣の閣議で決定された集団的自衛権の行使、その閣議決定に伴う安保法案の改正、付託された国会内の「安保関連法案特別委員会」での強行採決、しかも、委員会として賛成多数の採決がされたのかも不透明な中での決定、シールズを中心とした国民の大きな「うねり」、そして、安保法案賛成議員の落選運動、国民の声を受け止める政党が待ち望まれる中で、自党の事だけを考えての行動は、現に慎まなければなりませんし、一方で、国民の受け皿となる党に脱皮するために新しい考え方も導入しなければなりません。

 共産党が声掛けをしている「国民連合政府」構想は、そのまま鵜呑みにすることは出来ませんが、一つの政治的目的達成のために連立した政権を作ることは当然検討しなければならない課題ですし、民主党こそが野党結集軸の中心として提案しなければならない事案ではないでしょうか。

 これまでの、参議院選挙、そして衆議院小選挙区制での選挙結果を見れば、野党が結集しなければ勝てないことは明らかで、とりわけ参議院選挙の一人区、衆議院選挙の選挙区選挙は野党乱立によって自・公に漁夫の利を自ら与えていたようなものです。

 私は、政権を奪取する手法として、野党結集に賛成の立場です。

 しかし、それは党を分裂させて行うことではなく、リベラル勢力の集結によって実現するべきものと考えています。

 民主党の中に保守系の方が現実にいることは、先の政権奪取時に起きた政権欲しさの「烏合の衆」による政党が、その後、分裂を繰り返して今に至っている事を見れば明らかですし、私は、今回の一連の動きの中で、安保法案に賛成の方が民主党から離党されるのを、止める気はまったくありません。

 来年の参議院選挙は、まさしく野党が結集し、選挙区候補者の調整も精力的に行い、その結果、参議院での多数を確保し、衆議院を解散に追い込み、衆議院総選挙において「立憲主義」を貫く政権を作ることこそが国民に問われていると思います。


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