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民進党代表選

  • 2016年09月03日

 民進党代表選が告示されました。

 当初から出馬に意欲を見せていた「蓮舫氏」、元民主党代表の経験を持つ「前原誠司氏」、世代交代を訴える「玉木雄一郎氏」の三人です。

 これから限られた期間、各地を周り街頭演説と3名による討論会を開催し、それぞれの政策と党の運営に対しての考え方を訴え、党員、そしてサポーターの票の取り込みを図りることでしょう。

 昨日の会見でそれぞれが自らの考えをアピールし、憲法観、野党共闘、与党との政策の違いなどを披瀝しましたが、なかなか具体的にはならず少々抽象的な内容だったように思われます。

 私は、リベラルな色を全面に出す候補に投票したいのですが、期待はなかなか適わないようです。

 憲法観は、現行の憲法を護ることを前提とするとは誰も考えていないようで、残念です。

 野党共闘について、蓮舫氏は「基本的な枠組みは維持しつつ、検討する」、前原氏は「岡田路線は一度リセットする」、玉木氏は「基本的考えの違う政党とは一線を画す」と三者三様ですし、それぞれが次の衆議院選挙で政権交代を目指すと述べています。

 党首選ですから、次の衆議院選挙で政権交代を目指すと言わなければ、その位の気概が無ければ代表選には出馬する資格がないと思っているのかも知れませんが、現実的ではないと思います。

 3年間の民主党政権は国民の信頼を大きく損ないましたし、その信頼は未だに回復しておりません。

 これまで少しずつ回復してきたと行っても、所属議員数は未だに衆議院民進党96議席、参議院民進党50議席となっています。

 次の衆議院選挙が政権交代選挙というならば、衆議院定数475議席の過半数238議席を確保しなければならず、今の民進党の議席に142議席を上積みしなければなりませんし、次の衆議院選挙は、後、2年3ヶ月以内に確実に行われます。

 それまでに、国民の信頼を勝ち取り、地方議員や党員・サポートの大幅増加を実現することはかなり難しいでしょう。

 党員の私がこの事を言うことに多くの批判があるかも知れませんが、現実を直視することも大事なことではないでしょうか。

 私は、北海道5区から始まり、参議院選挙の一人区での野党共闘は、自公政権にとって大きな脅威であったと思いますし、だからこそ「野合」だとか「民共合作」とか批判を繰り返しました。

 そのことを見ても野党共闘が自公政権に与えるインパクトは大きかったと思いますし、それなりの結果を導き出し、自公政権はこれを衆議院選挙でやられたら、大変だと感じています。

 弱い野党は知恵を使わなければ強大な与党には対抗できません。

 野合と言うならば、自公政権も野合であり、連立を組む前の自民党と公明党の対立はそれは熾烈だったと記憶しています。

 民・共+野党が手を組み、選挙区は民進党候補を、比例区は共産党候補や野党候補をと、まさしく自・公が行っている手法を取り入れ、与野党の議席を拮抗させることが大事です。

 それが、安保法案を廃止にして欲しい、原発を廃炉にして欲しい、格差のない社会を実現して欲しい、結婚して子供を産み安心して老後を迎えることが出来る社会を作って欲しいと願う、多くの国民の声ではないでしょうか。

 与野党の議席を拮抗させ、その後の連立は、政策が折り合えば進めれば良いですが、折り合えないのであれば、政策ごとの協力を進めることで良いのではないでしょうか。

 私は、議席を拮抗させるために野党共闘を進める考えを示す候補者に投票したいと思いますし、いない場合は、よりまし論で投票したいと思います。


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