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汚染水の正確な情報を

  • 2021年04月20日

 政府が海洋放出を決めたフクシマ第1原発敷地内のタンクに貯められている水について、いままでALPS(多核種除去設備)で大半の放射性物質を除去した約125万㌧を「処理水」と呼んでいましたが、濃度測定を終えたもののうち、海に放出できる基準値を下回る約32万㌧を「ALPS処理水」に変更することを発表しました。

 このことによって、基準値を超える約80万㌧の表記は中に浮いたままです。

 と言うことは、この80万㌧は「汚染水」ということになります。

 政府は事実を国民にひた隠し、125万㌧全てが海洋放出できるALPS処理水であるがごとく説明をしていたことになります。

 これで東電だけでは無く、政府も信用できなくなりました。

 このこと以外にも、真実を国民に知らせないようにしています。

 トリチウムを含んだ排水は、世界中の原発でも海洋に放出していると言っていますが、世界中の原発から排出される冷却水は、直接ウラン燃料には触れず復水器内においてパイプ内を循環する蒸気を冷やすために使用され、川の近くの原発は河川水を、海のそばに有る原発は海水を使用し、冷却後は河川や海に放出されます。

 一方、フクシマ第1原発から流れ出ている地下水は、事故のあった原発の炉心を直接冷やす、いわば燃料ウランやデブリに直接触れている汚染水です。

 従って、世界中の原発から排出される冷却水とはまったく異質なものですが、それも明らかにしていません。

 さらに、APLPSで除去出来ていない「汚染水」には放射性物質が57種類も含まれていることも情報提供されていません。

 また、安全と言われるトリチウムは半減期が12.3年で安全になるまでには100年もかかります。人体に取り込んだ場合は、内部被曝により遺伝子を傷つけ続けます。

 日本放射線影響学会は1974年、「トリチウムは極めて低い濃度でも染色体に異常を起こす」と発表しています。

 そして、このフクシマの汚染水は原発が廃炉になるまで数十年以上、排出され続けるのです。

 口の曲がった方が、「飲んでも何んちゅうことはない」と馬鹿げたことを言い、中国から「それなら飲んでみたらいい」と反論されましたが、本当に飲んでも害が無いという自信があるのであれば、125万㌧全てをペットボトルにでも詰めて海洋放出に賛成した国会議員の皆さんが飲料水として消費したらいかがでしょう。

 それでも消費しきれないのであれば、当該官庁で忖度上手な経産省の職員の方もいらっしゃいます。


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