沖縄知事選勝利
- 2018年10月01日
道議会は今開催中ですが、24日からのスケジュールが多忙を極め、必ずしも万全な体調ではないにも関わらず夜も各種の会合が入り、さらに議会運営に関わる問題も惹起し、早くから議会に行き、朝食は議会で摂るなどの1週間が終わり、やっと少し余裕も出て参りました。
さて、台風24号の災害も多くの地域に及び、被災された方々に心からお見舞いを申し上げますが、その進路が北海道からずれてくれたことに少なからず安堵しております。
今年は何と災害が多かったことか、お陰で、実りの秋を迎えながら北海道の農作物の作況は87から95と例年に無いほどの不作となっています。
この影響をまともに受ける一次産業に関わる方々に不安の無いような対策も急務だと思います。
話は変わりますが、昨日沖縄知事選挙が行われ、玉城デニー候補が相手候補である佐喜真氏に9万票以上の大差を付けて当選しました。
この結果に心からホットしました。
もしもの事があって、敗退したら・・・。しかし、それも沖縄県民が選択した道であり、基地問題も未来永劫とはいかないまでも、かなり遠くへ行ってしまうのではと思ってもいましたが、やはり、73年の月日が経ってもウチナンチュウーに流れるアイデンティティーは脈々とつながっているのだなあと安堵し、それだけ基地への忌避感が強いことを全国に示したのではないかと思っています。
佐喜真氏の応援に、菅官房長官と小泉進次郞議員は3度も沖縄入りをし、二階幹事長や竹下亘氏など水面下で企業をまわり、従業員に期日前投票を強要して、投票した証拠まで持ってこさせるという、自由投票を求めている公選法違反に該当する行為まで行い、さらには、何の権限もない「携帯電話の使用料4割減」まで公約するなどの他、SNSや怪文書で玉城氏に誹謗・中傷、罵詈雑言を浴びせ、それに公明党の国会議員まで手を染めるという、仁義なき何でもありの相手候補陣営でしたし、公明党も前回の自主投票から推薦へと変え、自民党に負けじと組織選挙を展開しました。
にも関わらず、当初劣勢を伝えられた玉城氏は着実に支持者を積み重ね、基地問題だけではなく、子どもの貧困対策や自立した経済政策を訴え、沖縄県知事選挙史上最高の396,632票を獲得し、当選をいたしました。
当選した後に玉城氏が語った言葉は、「生まれ育ちを問わず、みんな平等な権利を持っていると思います。生きる権利、学ぶ権利、平和に暮らす権利。それをもう一度沖縄から全国の皆さんに示すことが出来るのではないでしょうか。誰一人残さない。そしてウチナンチューのことはウチナンチューが決める、みんなで私たちのことを決めていく。」
この言葉は安倍晋三が一番嫌う言葉ではないでしょうか。
『生まれた時から特権階級で育ち、国民の権利は特権階級が決めると考え、低所得者や障がい者を置き去りにし、地方のことまで国(総理である私)が決める』ということを実践してきた人には、玉城氏の言葉は聞きたくもないものなのかもしれません。