法の支配と人の支配
- 2019年03月09日
6日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之議員が安倍晋三氏に「安倍総理はよく『法の支配』とおっしゃいますが、法の支配の対義語は何ですか?法の支配の反対の意味の言葉は何ですか。」と尋ねたところ、安倍晋三氏は「まさに、反対語と言うよりも、法の支配、え、ということを申し上げているのはですね、あわば、あ~この~この海、まさに法の支配による、この国際秩序を維持し、平和な海を守っていくことが、それぞれの海の反映に繋がっていく、という考え方を示しているところでございます。」と、トンチンカンな答弁を行ってしまいました。
小西議員は「法の支配の対義語は、憲法を習う大学の1年生が一番最初の授業で習うことですよ。」と、法の支配の対義語を知らない安倍晋三氏に対し、「憲法がよって立つ基本原理すら理解せずに改憲を唱えている安倍総理に教えて差し上げます。法の支配の対義語は『人の支配』です。権力者の専断的行為によってルールをねじ曲げて、国民の権利や自由を侵害する、そういう時代がかつて人類にあったから、近代立憲主義に基づく憲法をつくる。その近代主義の憲法の基づく理念が『法の支配』の原理なんですよ。」と話し、立憲主義に基づく憲法の基本的な考え方を諭しました。
『法の支配』の対義語が『海の平和を守る』とは・・・。
『法の支配』の対義語が分からないのなら、『法の支配』の本当の意味も知らないということことなのではと疑いたくなります。
辺野古を見てもそのとおりではないでしょうか。
安倍晋三氏は、成蹊大学政治学部卒業という学歴を持っています。
近代民主主義の基本は立憲主義であり、そのことからも憲法について学ぶことは、政治学を学ぶうえで「いろはのい」であるはずです。
この方は本当に大学で政治学を修めてきたのでしょうか。