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泥船の岸田丸

  • 2022年08月25日

 岸田氏が、新たな原発の建設などについて踏み込む発言をしました。

 これは、原発の建て替えや新増設は想定していないというこれまでの岸田氏自身の発言を翻すものであり、政府のエネルギー政策の方針転換を内外に示したことになります。

 さらに、40年経過した原発を20年間再延長し60年経過した原発の運転期間を再々延長することや、次世代型原発の新規増設などを推進する構えですが、岸田氏が勝手に決めることではなく、国会で十分に審議を尽くさなければならない問題です。

 確かに異常気象が続いていることやウクライナ戦争に関連してロシアがエネルギー供給の蛇口を閉めるなど厳しさは増しており、併せてCO2削減を国際公約として各国が進めている現状である事は周知の事実です。

 一方、再生可能エネルギーの増設やこれに伴う送電網整備が思うように進んでいませんが、だからと言って、闇雲に原発を新増設する事に結びつけることにはなりません。

 コロナウィルス感染症の全数把握の実施の可否を都道府県に丸投げし、旧統一教会問題は頬かぶり、自ら何も決めることが出来ない岸田総理、だからこそ何を言い出すのか分かりません。そして、その総理のブレーンである官房長官、官房副長官、総理秘書官、総理補佐官、内閣官房参与などの面々達は、いったい何を岸田氏に吹き込み、国民を何処に連れて行こうとしているのでしょうか。

 この宰相の恐ろしさを、これから国民が徐々に感じることになるのか、その時には何もかも遅くなってしまわないのか、私たちは泥船に付き合わされてしまったのでしょうか。


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