津波被害とその対応
- 2011年03月13日
一昨日の地震後、戸井地区から恵山地区へ車を飛ばしましたが、磯舟は舟揚場に上げられ、小型の漁船は沖へ向かい津波に備えていたことや、ラジオの予想では津波は0.5m位とのことでしたから、そんなに心配することないと思いつつ、しかし、当日予定していました恵山地区の道政報告会は延期し、旧市内へ戻り函館市災害対策本部に駆けつけました。
東北各地では、未曾有の津波により映画の一場面ような光景がテレビに映し出され、ショックを受けましたが、函館市内では水産市場の近辺で冠水があったとのことで現地に向かいましたが、すでに道路は冠水していました。 満潮が午後7時28分頃と予測されていましたので、午後6時50分頃水産物卸売市場に向かい、管理事務所で状況を聞きましたが、今後のことは推測出来ないが大きな事には成らないのではと思う、しかし、警戒は続けるとのことでしたので水産市場を後にし、岸壁から海の水位を確認してから渡島総合振興局災害対策本部に行き、渡島全域の災害状況を聞き取りました。
戸井地区で磯舟2艘が水没しましたが、それ以外には災害情報が無く、このまま推移しそうだとのこともあり、自宅へ戻り東北の災害状況や今後の予想などをテレビで確認し、午後11時頃就寝、翌日7時に起床し改めて情報を収集しましたら、函館駅の構内から朝市、そしてラビスタベイホテル付近にかけて津波をまともに受け、大変な状況となっていることを知り、早速現地へ駆けつけました。
すでに、市役所の職員も多く出動し関係者の皆さんと冠水して使用できなくなった商品や備品などを道路に搬出、その状況は、私も今までに経験のしたことのないものでした。
1m位までにも及んだ海水によって、店内の大型冷蔵庫さえ横転し、水槽の生鮮魚介は死滅、駅二の飲食街はイスもテーブルも水没、座敷は冠水し、その状況は、私が考えてもここ1ヶ月位、朝市はその機能を失うのではないかとさえ思いました。
朝市では西尾市長自らが陣頭指揮を執る一方、被災者に声をかけておりましたので、私からも市長に対し、道にも緊急要請をするので連携をとって復旧に取り組んで欲しいと旨を伝えました。
水産市場近辺は、道路に散乱した真鱈やホッケなどにカモメやカラスは群がり、岸壁にはイカ釣り漁船2隻が水没、それぞれの関係者がその処理に汗を流していました。
私は早速、川尻、平出、斉藤、佐々木、各道議に連絡を取り、早急に知事に対して災害復旧の申し入れすることを提案、各道議の賛同を得、12時に寺山渡島総合振興局長に対し、高橋はるみ知事宛の緊急要望をいたしました。
そのことを受け、早速、明日14日、高橋はるみ知事が函館を訪れ、現地の視察に入ることになりました。
明日の視察の状況は、改めてお知らせいたします。