海保と自衛隊(ブログ3086)
- 2022年12月24日
安保関連3文書は、海上保安庁についても防衛の一部に組み込んでしまいました。
3文書の一つである「国家安全保障戦略」では、「有事の際の防衛大臣による海上保安庁(海保)に対する統制を強め、海保と自衛隊の連携・強力を不断に強化する」と書かれています。
自衛隊法第80条では武力事態の際、「海上保安庁の全部、又は一部を防衛大臣の統制下に入れる事が出来る」と規定していますが、一方の海上保安庁法第25条には、「海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むものとこれを解釈してはならない」として海保の軍隊を禁じています。
従って、自衛隊法と海保法は相容れないものとなっていますが、岸田氏はこれを全く無視して、自衛隊と海保の一体化を進める「統制要項」策定を閣議によって決定しました。
これで、海保も海上自衛隊の一部となってしまうことになります。
また、同じく「国家安全保障戦略」に「自衛隊・海保のニーズに基づいた、空港・港湾等の公共インフラの整備や機能強化」を書き込み、空港・港湾の軍事使用を進めようとしています。
函館市は、海岸町の函館港に面してに第1管区海上保安部が、函館空港に海上保安本部ヘリコプター隊が設置されています。
したがって函館港と函館空港は、その機能を発揮することを求められる可能性が出てきました。
まさしく、戦時はすぐ隣にある事になります。