海兵隊移転と辺野古基地
- 2019年05月10日
在沖縄米軍海兵隊のグアム移転が24年から始まります。
この間、日米両政府の間で合意した在沖海兵隊約9,000人を国外に移転する計画がすでに始まり、ハワイやフィリピン、オーストラリアなどのアジア太平洋各地域に分散配置が進められています。
主力の実戦部隊がグアムに移転すれば、沖縄に残る緊急展開用実戦部隊は約2,000人程度となり、さらにこの実戦部隊は1年の半分以上沖縄を留守にして東南アジアなどにおいて巡回訓練をしていることからも辺野古基地の必要性は無いものと思います。
ましてや、米国の軍事専門家も中国や北朝鮮からのミサイル射程内にある沖縄米軍基地の脆弱性を従来から指摘しています。
日米は、グアム移転を普天間飛行場の辺野古移転と切り離して進めることを同意しているにもかかわらず、菅義偉氏は昨年10月に「両者は結果的にリンクしている」と発言しています。
グアム移転と新基地切り離しの同意そしてリンク発言の矛盾について、琉球新報は整合性を説明すべきだと社説で主張しています。
意固地になったままの権力者は、国民に対する自らの言葉の矛盾さえもスルーしようとしているようです。