海業(ブログ3024)
- 2022年10月19日
公益社団法人全国漁港漁場協会<第71回漁港漁場大会>が函館市で開催されました。
コロナ禍の影響で3年ぶり、そして3年越しの開催で、函館アリーナのメインアリーナは全国から約1,000人の出席をいただき、久しぶりのリアル全国大会の開催は大会参加者皆さんの笑顔が溢れていました。
工藤函館市長の開会の辞から始まり、主催者である全国漁港漁場協会会長の挨拶、農林水産省漁港部長、漁港漁場国会議員連盟、鈴木北海道知事などの来賓挨拶に続き、大会付議議案「令和5年度漁港・漁場・漁村・海岸整備予算の確保に関する権」の提案理由説明を採択し、事例発表では、青森県大間町と函館市戸井町、松前町の女性達による「マグ女の会」の活動報告が行われました。
大間町と松前町の女性二人の掛け合いで、会場の笑いを誘い、今では、関門海峡の「フク女」、後志の「しり女」、八戸の「サバ嬢」などが結成され、ネットワークも広がっているそうです。
近年は、異常気象による海水温の上昇、魚種の資源管理と水揚げが落ち込む一方、消費者の魚ばなれが水産業を圧迫している現状や、度重なる台風などによる漁港の施設被害があり、取り巻く環境は厳しさを増していますが、育てる漁業としての養殖の拡大などの他、輸出へも力を入れ、その努力を重ねている皆さんですが、私はこの大会で初めて「海業」という言葉を知りました。
海の生業、漁業や水産業だけでは無く、まさしく海に関わる裾野の広い産業として、多くの関係者を取り込むという、新しい呼び名がとても気に入りました。