消費の落ち込み
- 2014年09月10日
4月から6月期の国内総生産(GDP)が年率6.8%の減となりました。
個人消費は前期比5%減で比較出来る1994年以降最大ということです。
4月から6月というのは4月からの消費税増税の反動が表れる事ことは織り込み済みと経済界は言いますが、本当にそうなのでしょうか。
これまでは、反動減はほんの1~2ヶ月と言われてきました。しかし、早晩、7月から9月までのGDPも発表となりますが、その時も織り込み済みと言えるのでしょうか。
消費が触発されないのは、賃金がそれほど上がっていないことに大いに影響があるものと言えます。
春闘は円高による好影響を受けた輸出産業を中心に、民間の賃上げを引っ張ってくれましたが、その賃上げ幅も消費税の増税、ガソリンを含む円安による輸入製品の値上げ、日銀が意図した物価の上昇、そして、北海道では電気料金の再値上げも控えて、賃上げ分は雲散霧消となりました。
有効求人倍率も今までより数段高くなりましたが、ほとんどがアルバイトなどの非正規職員で、実質生活水準はまったく上昇することができません。
アベノミクスはトリクルダウンで、上が潤えば下まで雫が滴り落ちると言っていましたが、雫はいつまでまっても滴り落ちてこないばかりか、潤いは上で止まったままとなっています。
それでも「いつかは滴りが落ちてくるから待っていろ」と、また国民を騙すのでしょうか。そして、どんなに苛められても、騙されても、アベシンの支持率は落ちてきません。