水のごとく
- 2017年04月08日
民間シンクタンクが、福島第1原発事故の処理に最大70兆円も必要と試算しましたが、泊原発の再稼働には、いったいどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
新聞では、福島原発事故直後の2011年4月には200~300億円、13年1月には600億円超、13年4月には900億円超、14年5月には1,600億円超、15年3月には2,000億円前半、16年4月には2,000億円前半+特定重大事故等対処施設工事費となりましたが、想定は3,000億円前後?。
全ての工事費は、「総括原価方式」というやつで電気料金に上乗せされるので、北電は痛くもかゆくもないのか・・・。
そんなことは無いでしょう。
国内電気事業者の中で一番高い電気料金を、いつまでも北電に言われるまま負担するほど消費者は愚かでは無く、自己防衛の為に様々な手を打ち始めます。
今でも少なからず新電力に流れている顧客は、今後もあらゆる選択肢から自らの納得する電気事業者を選ぶでしょう。
泊原発の再稼働は、本当に北電の経営に寄与するのでしょうか。
今後、どのくらいの金をつぎ込む腹づもりなのか判りませんが、黒字になっても電気料金の値下げをすることなく、株主への配当についてタイミングを窺っているようでは道民のための電気事業者として理解を得ることは出来ません。
北電の従業員の中には、砂漠に水を撒いているような原発への資金投入に疑問を抱いている方もいると思います。
一体、北電は泊原発の損益分岐点を何千億円と見込んでいるのでしょうか。