準備は大丈夫か
- 2021年07月02日
関東圏で新規感染者数が増加の一途を辿りはじめたことから、東京都に適用している蔓延防止重点措置を11日で解除することが難しくなり、その結果、五輪の会場を無観客にするのか1万人の上限を5千人にするのか、その対応が注目されていますが、中止という選択肢はもはやないのでしょうか。
そう言いつつ、開催した場合道内はどうなるのか、知事は路上競技であるマラソン、競歩などは観戦自粛をお願いするとしています。
しかし、観戦自粛の中で開催されたテストマラソンでは、1部の場所に観客が密集し、自粛呼びかけの限界が露呈し、その対策にも多くの課題が投げかけられました。
本番は、橋本組織委会長が地元と協議をすると言っていましたが、開催まで1ヶ月にならんとする今日時点でも、参加選手数以外のコーチや関係者がどのくらい札幌市に来るのかさえ組織委から情報がありません。
これでは、選手や関係者にどのような対応をするのか、警備はどのくらいの規模で準備すべきかも検討出来ず、事務方は途方に暮れています。
また、女子サッカー予選のチケットは、観戦者数の上限には届かず全く心配無いようですし、男子サッカー予選も心配には及ばないという事ですが、売られたチケットの枚数さえも情報が伝えられていないとのことです。
心配されていた「学校連携観戦(学徒動員)」も、北海道から積極的に推進する考えは無く、札幌市長も無観客で開催すべきとの考えを持っていることから、子ども達の観戦はあくまで個人の意思によるもので、道としても集約していませんが、その数はほんの微々たる数字のようです。
そしてサッカーも、マラソンや競歩と同様に選手・コーチ、オリンピックファミリーなどの関係者がどのくらい札幌に入るのか、未だに組織委からの情報はありません。
サッカー予選まであと20日です。
組織委が組織委の体をなしておらず、開催地に肝心の情報も伝えられておりません。
世界的イベントまで残された時間は少なく秒読みの段階です。
世界中に恥を晒すことになりはしないか、なぜ、事前準備も不十分の中で開催しようとするのか、この期に及んでも突き進もうとする菅氏は、政権延命という怪物に頭の中を食い尽くされてしまったかのようです。