灌漑用水が止まった(ブログ3257)
- 2023年06月23日
北電七飯水力発電所は、大沼を水源に七飯町で発電事業を行い、放流した水を渡島平野に灌漑用水として供給していましたが、大沼からの送水管に何らかの原因で漏水が起こり、関係農家の営農に甚大な影響を来しています。
私が議会にいた21日時点での道の説明では、復旧にはそんなに時間がかからないという予想でしたが、今では、何時復旧するか目処が付かないという状況です。
23日には、渡島総合振興局、函館開発建設部、北海道電力、関係自治体、農業関係団体などからなる「現地営農支援対策本部」が設置され、北電は、「これまで最大4.5㎥/sの放水を行っていたが、現在、仮設ポンプの設置や発電所内のバイパス管等を活用し、0.3㎥/sの水を供給中。本日、0.5㎥/sを新に追加加給し、今後さらに0.4㎥/を供給、合計としては1.2㎥/sの水を供給できる見込み」と説明しましたが、この程度では足りるはずも無く、窮余の策として渡島総合振興局と函館開発建設部が久根別川にポンプ車を派遣していますが、これとて焼け石に水に近いものでしかありません。
渡島平野の約4割が水田となっており、地元のブランド米「ふっくりんこ」の生育に翁被害が広がることが懸念されます。
私も、現地の状況を見に行きましたが、まさしく土がひび割れており、喫緊の対策が求められます。今日は夕方から函館地方は雨が降っており、少しは恵みの雨になりましたが、週明けから管内も気温が上がってくることが予想されています。
北電は、当面の対策としてバイパス管を増やし少しでも多くの水を供給することに最大限の努力を行うと供に、早急に原因を究明して再発を防ぐ手立てを講じることに専念し、二度とこのような事が起こらないよう恒久的な対策を検討・実施すべきです。