灯油高騰への支援策(ブログ3017)
- 2022年10月13日
本格的な冬を前にして、すでに灯油価格の高騰が懸念されています。
灯油共同購入で多くの世帯が加入しているコープさっぽろでは、1リットルあたり120円で、前年同期より20円高い水準だと言います。
今年は、年明け後の寒波や豪雪で、北海道は大変な経験をしました。
札幌市とその近郊は、想定を越える雪で道路は塞がり、歩道の確保もままならず目の前の雪を除雪しようにも捨てる場所が無く、雪は家の二階ほどの高さまで積もりました。
冬の北海道は電気使用量も多く、その大半は民生部門、すなわち道民が暮らし続けるために必要なエネルギーとなっていますが、当然灯油も命を維持するために欠くことの出来ないエネルギーです。
我が家は現在はオール電化になっていますが、改築前の冬期間の暖房は灯油に依存していましたし、メインの暖房は居間にあるポット式の石油ストーブで、居間から一歩出ると廊下や他の部屋は寒気に満ちていましたから寝室は対流型(持ち運びが出来るタイプ)石油ストーブでしのぎました。しかしこれはちょっとしたことで不完全燃焼を起こしますし、一定の燃焼以後は部屋の換気が必要、なにより給油が大変でした。
いずれにしても、灯油が無ければ冬を越せないというのが寒冷地である北海道なのです。 しかし、これだけ灯油の価格が高騰すると、大げさでは無く生死に関わる問題となってきます。
今までも1人暮らしの高齢者は、日中にはショッピングセンターや公共施設で時間を潰すなどして燃料費を抑えるしかありませんでしたが、昨年のような大雪の場合は外出も出来ず出費を抑える自己防衛もままなりません。
また、高齢者だけでは無く低所得家庭でも、暖房費は重くのしかかります。
政府は、ガゾリン元売り事業者に対しては価格高騰に関わる補助をしていますが、これは消費者にとって間接的なものでしかなく、恩恵を受けている感覚がほとんどありません。
一時は1リットル180円近くまで高騰したガソリン価格への補助は、暖かくなった5月から始まったものですから灯油のことは範疇になかったと思いますが、これからは灯油に重点を置いた施策は必要になってきます。
多くの各自治体では「福祉灯油」制度を実施しており、低所得世帯への支援を行っていますが、今年の冬も去年と同様もしくはそれ以上に厳しいものとなるかもしれません。そうなるとWパンチです。
政府や道、各自治体もコロナウィルス感染症で行った生活支援のような支援策を早急に検討し、年末までに手元に届くよう補正予算を計上すべきだと思います。