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災害に脆弱な北海道

  • 2014年09月11日

 8月22日から24日にかけての集中豪雨の影響で、広島市内は土砂災害があちこちで発生、多くの犠牲者を数え、北海道でも離島の礼文町において2名の犠牲者を出してしまいました。

 この礼文町での災害で明らかになったのは、各自治体が発令する「避難勧告」の基準がまちまちであること、土砂災害警戒区域の指定に関わる調査が遅々として進んでいないこと、いわゆる北海道は災害について非常に脆弱であることが分かりました。

 道は、各自治体ばらばらな避難勧告基準に対して、基本となるマニュアルを提示する事や避難所への誘導を行うマンパワーの確保策などについて各自治体と十分に連携を取ることを、早急に行わなければなりません。

 また、土砂災害危険区域の指定にあたっては、人家が多数存在する地域を優先してスピード感を持って基礎調査を行うようにしなければなりませんが、ここにネックがあり、危険区域に指定した場合、土地の資産価値が下がる事を懸念し、調査に関する住民の理解が得られないということです。

 しかし、その場所が危険区域である事を否定しても状況が変化する事無く、相変わらず危険区域であり、人命を第1に考えるならば資産価値のことは二の次にするべきで、行政の調査に協力をお願いしたいと思います。

 今日、未明から石狩・胆振・十勝地区、特に札幌市を中心に豪雨に見舞われました。

 札幌市は避難勧告を出しましたが、避難勧告区域の人口はおよそ78万人におよび、この方々全てを受け入れるほど施設の収容能力も無い中での避難勧告です。

 ここにも限界が見えてきます。

 地方と都市部、災害への対処も様々な状況を見極めることが行政に求められますが、一方、一人一人個人の判断も大事になってきます。


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