点印に無い決裁文書
- 2018年03月06日
相変わらず、財務省は野党から求められている国会に提出する前の「決裁文書」を認めることは有りませんでした。
南スーダンの日報も、森友事件の価格交渉文章も、加計学園事件の忖度文書も、裁量労働制の調査書類も、ないない尽くしの答弁の結果、どこからか出てきた出てきた。
もはや、政府が「無い」というものは「必ず有る」と言うことであるようです。
今回の森友問題に関わる近畿財務省の決裁文書も、「捜査に支障を来す」と言ったことで、国会に提出してきたものとは違う改竄前の文書が有ったことを暗に認めたようなものです。
ジャーナリストの横田一氏は、日刊ゲンダイに『昨日行われた森友文書疑惑の野党合同ヒアリングで、元総務省官僚の小西洋之参議院議員が官僚出身ならではの鋭い指摘をした。 国会議員に提出された決裁文書の中で、確認印(点印)が有るページと無いページが混在していることに疑義を呈したのだ。こうした文書の場合、内容に間違いないかを1行1行チェックして確認印を付けるのが役所の慣例だという。実際、議員に提出された文書も、表紙を含め30ページまでぎっしり確認印が付けられているが、ナゼか1~6ページだけは確認印が無い。
この6ページの中に当初は朝日新聞が書き換えの疑いがあると指摘した内容があり、後から捏造文書と差し替えたため、確認印のあるページ無いページが混在する不可解な決裁文書となったと考えられる。これは財務省組織ぐるみの書き換えだろう』ということを指摘しています。
この確認印(点印)は、公務員であれば日常茶飯事の当たり前の行為で、例えば、選挙の時に提出する関係書類の事前審査では、選挙管理委員会の職員が私たちの目の前で全ての書類に蛍光ペンで点印を付けてチェックをします。
点印が無いということは、チェックが為されていないということで、そんなことは小西参議の言うとおり有り得ません。
30ページにわたる決裁文書の6ページ分の文書に点印が無いと言うことは、自ら文書を差し替えたという証拠です。
なぜここだけ点印が無いのかを国会で追求することで、また墓穴を掘るかもしれません。