為にする議論(ブログ3179)
- 2023年03月27日
読売新聞によりますと、自民党保守派が「性的少数者理解増進法案」をめぐって「性自認」の文言が明記されていることに抵抗を示しているようです。
いわく、「男性がゴルフ場の女性トイレに入ってきて、『私は女だ』ということでトラブルがあった。」と中曽根弘文元外相が二階派の会合で話されたとか。
それでは、そんなことがあったのは何処のゴルフ場で、そのトラブルはその後どのようになったのかを明らかにすべきです(新聞の記事にもなっていません)。 どうも胡散臭い内容のような気がします。
また、他の自民党議員は、「『自らの性自認で性別を決定できる。』と法律に書き込めば、トイレやお風呂の問題が出てくる。」と話し、混乱が拡大する事を懸念すると言う認識を示しました。
さて、ゴルフ場もしかりですが、今は、男女の区別無く誰でも利用できる「ユニバーサルトイレ」が常識となりつつあります。つまりは多様性への対応はいくらでも出来ると言うことです。また、お風呂で、そんなことが起こったなどとは聞いたことがありません。
LGBTQの方々は、おのずとそれらのことで誤解が生じないように行動しています。
そのようなことが起きるのは、性自認とは別の問題で、犯罪行為として取り締まるべき問題であり、自民党内でも、稲田朋美元防衛相が同じような事を発言しています。
これらは幼稚な「為にする議論(先ず結論ありき)」の典型でしょう。