無策のコロナ対策
- 2022年08月06日
政府の感染症対策分科会が、新型コロナウィルス感染症の新規感染者数の全数報告を見直す提言を行いました。
そして、その中には今の新型コロナウィルス感染症をⅡ類からⅤ類への見直しとなるような提言も含まれています。
まず、現在行われている全数報告は、医療機関の負担が過大であるというのは理解しますが、今の全数報告は、個人の基本情報、さらに感染に至った行動、感染の発症状況や病状などを、保健所、行政、医療機関が共有できるようそれぞれ別の報告をしなければならず、一人の感染者の報告に30分以上かかり場合もあります。
見直すのであれば、一度の入力だけでシステマチックに関係機関が共有できるようにして、簡素化を行うように注力すべきではないでしょうか。
仮に全数報告を中止した場合、居住地域でどの程度感染が広がっているのか、外出をどの程度控えた方が良いのか、また、移動する場合、移動先の感染状況を知ることは、そこでの行動をいかに慎重にするかの心構えに繋がります。
私は、23日からの沖縄県、広島県への委員会視察を不参加とすることにしました。
過去最高となっている新型コロナウィルス感染症の新規感染者数ですが、これは当然、蔓延防止等重点措置や非常事態宣言に至っていた段階です。
また、Ⅱ類からⅤ類への見直しは、医療費が公費負担から個人負担に替わることを意味します。
その場合、個人負担を考えて検査や治療を控える方が増えることが懸念されます。いまでも無症状の感染者が多数いることは誰もが認めるところでありますが、検査や治療を控えればなお一層、感染症は水面下の潜ってしまい、重症化になってしまって治療が遅れることに繋がります。それは基礎疾患を持っていれば死と直結する事を意味します。
現場が大変なのは解りますが、これまで6度の経験は何だったのでしょう。
政府の学習能力の無さが、結果的に国民に犠牲を強いている事になっています。
そして今は、日本が感染症の数で全世界の上に君臨しています。
政府のやっていることが何も見えません。国民は何の自粛も制限も無く、マスク以外はコロナ前と同じように過ごしています。
経済とコロナ対策ともにアクセルという、国民をパンデミックの実験台にしているとしか思えない政府の無策ぶりは、安倍氏、菅氏よりも悪く、空っぽな岸田氏のコロナ対策に私たちは命を預けなければならないということなのでしょうか。