無能外交の首相
- 2019年07月01日
トランプ氏のツイッターから始まった劇的な米朝首脳会談は、トランプ氏が板門店の境界線から北朝鮮の領土に足を踏み入れるというビッグな光景と、米朝韓3国の首脳が一緒に会談するなど、初めて尽くしのトップニュースでした。
G20前には中朝首脳会談が行われ、その前にはロ朝首脳会談を行った金正恩委員長の事前外交が功を奏し、2国が見えない後ろ盾となったことでしょう。
言うまでも有りませんが、G20の後にトランプ氏が訪韓する事の意図は明らかであり、この米朝首脳会談を文在寅大統領が水面下で調整したことは想定ができます。
さて、日本は北朝鮮の非核化に関わる6カ国協議のもう一つの当事者国だったはずです。
しかし、この間、情報を得ることも出来ず、全ての動きの中からは完全に「蚊帳の外」にされています。
「全ての条件を付さずに直接私が話しをする」と大見得を切っていましたが、いつ、どこで首脳会談を行おうとしているのでしょうか。
関係国からも当てにされず、交渉もディールも出来ず何の役にも立たない日本の首相。
「外交の安倍」というのは、1986年にタイ国から博士号をもらった安倍晋三氏の父親である安倍晋太郎元外相に付けられた冠であり、外務大臣も各省大臣も経験したことの無い安倍晋三氏の事では有りません。
安倍晋三氏は、この間、地球儀俯瞰外交と言いながら各国との関係をただただ悪化させてきました。
「北方領土問題はなぜ2島になったのか?」、「米国とのFTA交渉で、トランプ氏は7月は選挙だから待ってやる。8月には大きな数字を期待する。とは何のことか?」、「トランプの日米安保改定発言について何の反応も無いのは何故か?」、「北朝鮮とは、いつから無条件の話し合いをすると判断したのか?」、「韓国との関係はどのように修復する考えなのか?」、「中国脅威論でF35A・Bの購入、いずもの空母化など、関係する予算は国会で承認したのか?」等々、外交は安倍政権になる前より全てが悪化しています。
この方が日本の首相で有る限り、日本は世界から冷笑され軽蔑されるでしょう。
金だけは持っているけれど、ただそれだけの国として。