無駄な迎撃ミサイル購入
- 2018年02月15日
防衛省が購入を検討するための予算を計上した新型迎撃ミサイル「SM3」の迎撃実験がハワイ州で行われました。
結果は、失敗という惨憺たる状況です。
迎撃実験はこれまで3回行いましたが、1回成功、2回失敗という内容で、今回の実験は前回に引き続きの失敗となったことから、さすがにその信頼性は「眉に唾をつけて」考えなければならなくなってしまいました。
その未完成の迎撃ミサイルを、日本は21年度からイージス艦に搭載させ、新たに23年度に導入する「イージスショア」にも活用する予定となっています。
軍事評論家の田岡俊次氏は「雑誌週間金曜日」のコラムで、『政府はミサイル防衛によって「万全の体制で国民を守る」と言うが、これは「原発は絶対安全」と言ったのと同様だ。イージス艦は1隻に迎撃ミサイル「SM3」を8発しか搭載していない。短射程(20km弱)の「PAC3」も自走発射機に各4発を積み、1地点に2輌配備するから計8発。1目標に2発ずつ発射するから弾道ミサイル4発にしか対応できない。
北朝鮮の中距離ミサイルは約300発と見られ、核弾頭は30発程度としても、通常弾頭と併せて十数発を発射されれば突破されることを米国の高級担当幹部も認めている。』と述べています。
このような事は政府首脳、ましてや安倍晋三や菅義偉、小野寺防衛相などは一言も口に出さず、「日本を取り巻く安全保障体制は危機的な状況にある」とプロパガンダし、トランプの機嫌ばかり気にして最新兵器の購入をしようとしています。
高額な上に命中率が3割以下、さらに実戦では北朝鮮のミサイルに数で対応できないという代物を購入するとして、防衛費のGDPの引き上げ枠1%を閣議だけで決めてしまう安倍晋三。
そして、そのことを問題視しないマスコミもおかしいと思います。