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焼け石に水の為替介入

  • 2022年09月25日

 日銀がやっと重い腰を上げて、政府と供に為替介入を行いました。

 一時は円安が進み、1ドル=146円を超えるまでとなったことから、ドルを売って円を買い支える手段を執りましたが、この効果も約5円で、141円にと円安を食い止めはしましたが、これも一時しのぎにしかなりません。

 日本政府がドルをどれだけ持っていて、どれだけ介入するのかは定かではありませんし、米連邦準備制度理事会(FRB)が3回連続で、0.75%の大幅な利上げを決めた一方、日銀の黒田総裁は、為替介入をしても金利を引き上げることは当面(2~3年)行わないと発言しています。

 市井にいる方々も、円を持っているよりもドルを持っていた方が金利が付くとばかりに、円を売ってドルを買う方が増え始めました。

 機関投資家では無く、まちなかの一般市民が銀行などを通してドル買いを行っているのです。ますます、円安の傾向は続き、円の価値は下がっていきます。

 そして市中の物価は底なしに上がっています。

 しかし、政府は具体的な経済対策を打ち出していません。

 もう既にアベノミクスから始まった金融の危機は出口が見つかりませんし、今後もズルズルと蟻地獄へ吸い込まれていくだけのような気がします。黒田氏を更迭し、アベノミクスの悪弊を検証して、痛みが大きくなる前に、小さな痛みでも国民に理解して貰いながら細い出口を探るしか無いのではないのでしょうか。

 そのためにはこれまでの経済状況を、不作為に眺めてきた政府与党自らも血を流す覚悟が持てるかどうかですし、耳の痛い内容を国民に知らせる判断が出来るかでは無いでしょうか。

 ことは、重大な局面に至っていると思います。


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