煮え切らない態度
- 2017年10月29日
23日に「JR北海道再生推進会議」が開かれ、多くの委員が沿線自治体の協議が足踏みしていること、道の関与が消極的であることを指摘し、積極的な関与を知事に申し入れる事にしました。
この中で、推進会議の委員から「行政責任者が責任を持って解決すべきであり、道の更なる関与が必要」という意見が出されたようです。
いずれにしても、道の関与が他人事のようであることに不満を示した発言です。
道はこの1年間、JR北海道の赤字路線に関わって自らの考え方を示したことがありません。
議会で様々な角度から質問しても、常に「JR北海道の経営努力が足りない」と答えるばかり、さらに、道としての考え方については「年度末に出される再生推進会議の答申を待つ」と答え、総合交通としてのJRの位置づけや、存続に向けた具体的な検討方法、国への要請などについては、住民の足の確保を責務とする行政でありながら、当事者としての責任を回避するばかりとなっています。
更に、28日に開催された知事とJR北海道社長、市長会長、町村会長の4者会談でも知事はJR北海道の自助努力を求めただけで、道の立ち位置を明らかにすることは有りませんでした。
再生推進会議や市長会・町村会は隔靴掻痒(靴の上から足の痒いところをを掻く=歯がゆい・じれったい)の感を強くしていることと思います。
このままで行けば、JR北海道の経営は早晩破綻し、元も子もなくなる事態に突入します。
知事はいったい北海道の総合的な交通ビジョンをどのように描き、その中で重要な交通機関であるJRをどのように位置づける積もりなのか、1年以上前からの私達の問いにどのようにお答えになるのか、もう既にタイムリミットは過ぎていると思います。