理念無き外交
- 2016年12月07日
安倍晋三の外交政策は、相互理解や友愛の理念を持った外交とは言えません。
「中国は大嫌い」、これは彼の根幹にあるものなのか。
応援をしてもらっている日本会議では「南京大虐殺」を認める訳にはいかず、当然、「731部隊」が行った細菌人体実験も同様ですし、事もあろうに日本固有の領土である尖閣諸島にちょっかいを出し、我が者顔で振る舞っている、そして何と言っても彼らが支那人と蔑んできた民族と対等の外交をする考えは無いのでしょう。
同じく「韓国」も朝鮮人と蔑み、日本軍が関与した「慰安婦」何て言うものは虚構で、あれは朝鮮人の生業なのだと主張し、謝罪もなく「金」で解決するという態度。
南沙諸島は海洋進出する中国に対し、フィリピンが国際司法裁判所に提訴して勝訴したことを我が事のように喜び、フィリピンに巡視艇を10隻近く無償貸与したは良いが、ドゥテルテ大統領は中国と仲良くし、経済協力を取り付け、安倍晋三の面子は丸つぶれ。
米国大統領選挙は、クリントン氏が勝利することを疑うことなく、トランプ氏との等距離の対応をせずに、クリントン氏との接触にばかり気をまわす。
結果、トランプ氏が次期大統領に決まると、オバマ大統領への敬意をはらわずに頭ごなしにトランプ氏と急接近、オバマ大統領との信用を失いAPECでは蚊帳の外、無論、主要国からも非難を浴びる始末。
「ロシアのプーチン大統領とは15回も会談をし、お互いの信頼関係が築けた」と自慢し、約1兆8,000億円にものぼる経済協力を約束させられ、これによって北方領土が解決するかのように国民に期待を持たせましたが、プーチン大統領とトランプ氏の接近で、プーチン大統領は日本を無視し始め、逆に国後・択捉両島にミサイルまで配備される始末です。
そして、今度は突然真珠湾への慰霊を発表、これまでの外交の失政をこの訪問でチャラに出来るとでも思っているのでしょうか。
地球儀俯瞰外交と言っても、金満大国よろしく金をばらまいて歩くだけの外交、一方、国内では、非正規の労働者が4割を超え、低所得者が蔓延し、子供の貧困率が高くOECD各国の中で高位に位置していることなど、歯牙にもかけません。
理念のない外交、内政は弱い者いじめ、果たしてこの国に希望が持てるのでしょうか。