環境生活部への質問
- 2021年08月03日
2年間の沈黙が終わり、定例で開催される委員会で久しぶりに質問を行いました。
2年間の沈黙とは、19年6月~21年7月までの約2年間、副議長に就任していましたが、議会の慣例として「議長・副議長・監査委員の議会三役は、各部局からそれぞれの課題を事前に説明を受け、その時点で疑問点などを指摘する事が出来る。」ことから、質問は他の議員に譲り、議会三役は質問しないというものです。
必ずしも納得していませんが、あえて慣例破りをして会派に迷惑をかける必要もないことから、この2年間は質問をしないで沈黙を守っていました。
第2回定例道議会(6月15日~7月2日)も終了し、副議長の任も解かれたことから早速、8月の委員会での質問です。
私が所属している委員会は、環境・生活委員会で、道の環境・生活部所管事項に関する事項について質問が出来ます。
今回は、「オリンピックについて」ということで、札幌で開催される競歩とマラソンのロードレースに関わって質問しました。
質問項目は①この間のIOC関係者の発言と姿勢について ②当日の気温の把握と熱中対策について ③札幌開催に関わる道の支出について ④公道レースの観戦自粛に関わる対処について ⑤IOC関係者の来道とその対応について ⑥2030札幌冬季五輪の誘致に関わる道民意識の把握について などを質問しました。
内容は、この間のブログで訴えていたことが中心なので、このブログをお読みの方はお判りだと思います。
答弁は、相変わらずですが、①については、バッハ氏やコーツ氏、アダムス広報部長の発言には直接触れず、「IOCは感染症対策やコスト削減、難い会の簡素化に取り組んできたと認識する。」と朝ご飯答弁。
②は、「1年前の同時刻の気象データーを調査し、レース開催上も良好な気象環境である事を確認した。」、「選手向けに、給水ポイントの増設、クラッシュ氷の準備、救急車や救護車の併走、フィニッシュ地点での医師・理学療法士の配置、医務室やリカバリールーム内への氷風呂設置。運営スタッフに対し、飲料水の配布や日よけ対策などが講じられるものと承知。」と、これまでの北海道マラソンを参考に、さらに上積みして講じた内容となっています。
③は、胸を張って、「道の支出は無い」と答弁しました。
④については、東京五輪の自転車ロードレースやトライアスロンでの実例で、マスコミも取り上げるなど多くの方々が心配していますが、警備計画では車両の通行止めが主体となり人流を止める対策にはなっていないことから、コースの道路一本外側から人の進入も規制し、当該地域の関係者には通行証などを発行して基本的に人流を止めて無観客にすべきと主張しましたが、「立ち入り禁止エリア・重点対策エリアの設定や声かけ要員の大幅増員など沿道対策の強化を行った。」と答弁、知事の「沿道に観衆が集まれば気持ちが高ぶって、人と人との距離を取ることやマスクの着用が徹底されず、感染リスクが高まる。」という心配とはほど遠いものと感じました。
⑤については、「IOC関係者の来道は公表されておらず、仮に来道される場合はその対応について検討する。」として、答弁を逃げてしまいました。
⑥については、「札幌市の動向を踏まえ、注視していきたい。」とし、自ら道民の意識調査をするという答弁を避けました。
質問は以上ですが、理事者とのやり取りは予定の20分を大幅に超えて40分近くとなり、とりわけ心配な競歩・マラソンの観戦対策に時間をかけました。
4年に1回の五輪、世界からトップレベルのアスリートが集結して行うレースは、普段、陸上に無関係の無い私でも興味をそそられます。
ましてや、ジョギングも含めマラソンに興味のある方々は(日本人はマラソン好きで、正月から「箱根駅伝」に二日間も釘付けになる)、アスリートのスピードを風として感じる事や息づかいの音に一体感を見いだしたいと思うでしょう。
女子マラソンの7日は土曜日で、男子マラソンは東京五輪最終日の8日・日曜日です。
人出がとても気になります。
私からも札幌や圏域の方は、耐えて自宅で観戦していただきたいとお願いいたします。