甘利氏の追求を
- 2016年02月15日
甘利前大臣の事がいつの間にか忘れられてしまうのかと危惧しておりましたら、今日の衆議院予算委員会集中審議において、民主党の玉木雄一郎衆院議員が、甘利前大臣秘書とUR(都市再生機構)とのやり取りを録音した音声データーを記者会見で発表すると話されました。
併せて、委員会への甘利氏本人、元秘書への証人喚問を求め、委員長は「理事会で協議します」と答えました。
一般的には委員会運営については、運営がスムーズに進むように事前に各政党から選出された理事による理事会を開催しますが、この理事会において、各政党の考え方が取り入れられた運営がなされるかといえば、必ずしもそうではありません。
やはり、所属議員が多い政党が理事の数も多く、証人喚問が必要だと主張しても、必要無いという理事が多ければ実現は難しくなります。
この度の甘利問題は、政治家の口利きがURの保証金に大きな影響を与え、その見返りとして多額の金が政治家のフトコロに入るという典型的な汚職事件ですし、その疑惑の甘利氏は、安倍晋三内閣の中枢にいて経済やTPPを仕切ってきた人物です。
マスコミもいつの間にかこの問題に関する報道をしなくなりましたが、これも安倍晋三や高市早苗大臣にひれ伏したように国民は受け止めます。
まずはマスコミも、絶やすことなく新しい事実に基づいた報道を継続すべきです。
一方、世間では「検察は一体何をやっているのか」という声が大きくなっていますが、今のところ検察の具体的な動きは全く見えません。
よくいわれるように「小沢一郎氏」の時とは全く違う対応のように映りますが、政権にとって「目の上のたんこぶ」のような野党の大物議員と、与党の政権を担う国務大臣とでは検察の扱いが違うのでしょうか。
三権分立というのは「絵に描いた餅」と言うことが最近言われています。
司法も公務員であるから、政権与党が「右と行っている事を左とは言えない」というのならば、まさにNHKの籾井会長と同レベルであり、権力は何をやっても(犯罪を犯しても)お咎め無しでは、権力が腐敗し、国民は暗黒の中で暮らさなければならないことになり、安倍晋三が嫌うどこかの国の独裁国家と同じ事になってしまうのではないでしょうか。