男女モザイク脳(ブログ3274)
- 2023年07月10日
予算特別委員会で、LGBTQの質問をしました。
ベースにあったのは、21年11月3日に放送されたNHKスペシャル「ジェンダーサイエンス」という番組です。
最新の科学を駆使して男女の性差の謎について迫っていました。見た方もおいでだと思いますが、その中で「生物的に考えると、みんながLGBTの素質を持っている」と、学者の多くが指摘していました。
ホルモン分泌や自己認識を司る脳の部位は海馬や小脳虫部、上前頭回、尾状核(びじょうかく)が司り、この大きさなどは千差万別で、イスラエルの研究チームが1400人を脳のMRIで調べた結果、全ての人の脳は、男性的特徴と女性的特徴とが様々な濃淡で組み合わさっており、90%が「男女モザイク脳」だったと言うことです。すなわち、誰もが性的マイノリティーの「素質を持っている」ということですし、別の研究では、誰が好きかという性的指向も神経核が関わってきますが、そこも神経細胞の数の違いがあって、それもグラデーションになっており、生物的に考えると、みんながLGBTの素質を持っている。いずれは男性ホルモン、女性ホルモンという言葉も無くなっていくだろうとのこと。長い間、性別については「男と女」の二つと思い込んで来たことを、この番組は的確に指摘しました。
既に16都府県18政令市を含む325自治体でパートナーシップ制度の導入や条例を制定しており、対象人口は8898万人、人口カバー率は70%となっています。
また、北海道に目を向ければ8市が制度を導入し、人口カバー率は56%と過半数を超えています。
道内では町村部の多くが、性的マイノリティーを把握しておらず調査もしていません。
そして、「制度の導入は、自治体で行うよりも政府や道が行って欲しい」という要望が寄せられています。
これらのことも担当の保健福祉部は十分承知しており、制度の導入は避けられないと感じていますが、鈴木知事は未だに「理解の促進に努めていく。」としか答えていません。
いつまで理解の促進と言ってこの問題から逃げるのでしょうか。理解の進んだという基準を何処に置いているのでしょうか。
そんな中、今日もパートナーが手術する事の同意も求められず、長い間連れ添っていても遺産の相続も認められていない方々が、苦悩の日々を送っています。
鈴木知事は1日も早く、パートナーシップ制度の導入を行うべきだと思いませんか。